更新日:2022年02月11日 10:09
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コロナ禍でも“行きやすい海外”として注目を集めるドバイに行ってみた

コロナ禍の今、海外に出るにはどうすればいいのか

ドバイ

アイン・ドバイからの眺め 写真/北島幸司

 コロナ禍の今、海外渡航には情報収集が必須となっている。渡航先情報は外務省。より詳しくは、渡航先の大使館、領事館。陰性証明は厚生労働省と多くのサイトを横断して見ていかなくてはならない。検索中にヒットするtokutenryoko名のサイトがある。よく見ると、株式会社「日本橋夢屋」の渡航情報とわかる。同社は法人専門の出張を専門に扱う旅行会社だ。筆者は情報の質、量ともに抜きんでていると思う。  こうしたコロナ禍の状況下で、各国は厳しい入国制限があるのだが、その中でも比較的行きやすい場所として注目をあびているのがドバイだ。今のドバイは要件を満たしていれば隔離は無い。現在の渡航条件は出国前72時間以内のPCR検査が必須で、加えて海外渡航用の検査証明書を取得しなくてはならない。検査できる施設は、厚生労働省と経済産業省が運営するTeCOTというアプリで検索するのが確実であり、現状では15000円~が検査料の相場で平均は20000円程度だ。  ドバイは、世界一刺激的な観光ができる都市だ。そこに万博が開催され、行くべき理由が増えている。2021年10月に開催が始まったエキスポ2020ドバイの閉幕は2022年3月末であり、最後の訪問の機会を想定し、コロナ禍でのドバイ観光を実際に渡航したノウハウを含めてご紹介したい。なお、コロナで状況は日々変化しているので、ドバイへの渡航、観光の最新情報はドバイ政府商務・観光局のHPを参考にされることをお勧めしたい。

出国から入国までの流れはいかに

 先述した陰性証明書を持って、成田空港第二ターミナルビルに向かった。今回利用したエミレーツ航空のチェックインカウンターで、陰性証明書の提示を求められる。その後、出国審査を経て搭乗した。
ドバイ

エミレーツ航空には日本人スタッフも搭乗している。機内を案内してくれた上岡さん(写真右) 写真/北島幸司

 今回搭乗したのはボーイング777-300ERという機体で「Game Changer」という飛び切りのファーストクラスが装備されている。今回は特別にファーストクラスとビジネスクラスを見せてもらった。  ファーストクラスには二畳はあろうかという完全個室があり、デスクにはノートや筆記用具のセットされた扉もある。何と気品のある光景なのか……。まるで高級ホテルの部屋ようである。いつかは乗ってみたいものだとしみじみ。
エミレーツ航空

ビジネスクラスの機内食サービス 写真/北島幸司

 ビジネスクラスも負けてはいない。ホテルのミニバーのように、身の回りにミネラルウォーターやドリンクが置かれており、食事後には客室乗務員がマットレスをセットしてくれる。まさに至れり尽くせりの時間である。  ドバイへの入国はあっけなかった。エミレーツ航空ではアジア方面からの到着が早朝にあたる為、かなり入国者が多い。入国審査で長い列ができていたが、比較的スムーズに進んでいく。笑顔の全くない、カンドゥーラをまとって威厳のある入国審査官から、黙って1GBのSIMカードを渡されたのには驚いた。コロナ禍でも遠くまで来てくれました。とでも言っているように感じられ嬉しくなった。ちなみに、飛行機を降りて到着口を出るまでに要した時間は50分程度であった。

ドバイの街はコロナ禍前の活況

 ドバイでは、2020年3月に6週間のロックダウンがあったというが、今では街は落ち着きを取り戻しつつある。街中では渋滞が発生し、コロナ禍前の賑わいが戻っているように感じられた。現地のビジネスマンは、ドバイに住み、アブダビで働くのがツウだと言われるそうだ。
ドバイ

ブルジュハリファを背にブランコに乗り記念撮影できる 写真/北島幸司

 その通勤によりこの渋滞が発生する。ドバイの街は小さいので建物が上へ上へと伸びていくのだと言う。また、日の出の1時間前から始まり1日5回5分のコーランが響く。日本人は、この音を聞くだけでも遠く中東までやってきた感慨に浸ることができるはずだ。  現地の日本人ガイドのよればUAEの中でのドバイの位置づけは「やんちゃな次男坊」だという。街の活気がそのような表現になったようだ。それに比べ、南の首都アブダビは、落ち着いた王家の雰囲気を持った長男の風格がある街だとも。この取材後の12月2日のUAE建国記念日は記念式典が無事に終わり、昨年末は例年以上に盛大に越年が祝われたと聞いた。
ドバイ

ドバイでランチした「Celavi」。絶景を見ながらの食事は格別 写真/北島幸司

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ドバイの観光スポット
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航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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