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創作あーちすと・のんがコロナ禍で実感したこと「『表現すること』ができないとダメ」

コロナ禍で自分の「好き」を切実に再確認しました

――では、のんさん自身にとってコロナがもたらした変化は何ですか。    自分の「好き」を再確認する時間になりました。演技をしたりモノをつくったりすることは、自分が好きでやっていて、やりたいやりたい! っていう気持ちがホントに一番大きくて、これじゃなきゃダメっていうくらいに思っていたんですけど、コロナ禍の自粛期間で制限されて、より切実さをもって実感しました。「あ、こんなに(制限されることが自分にとって)ダメなんだ」って。  ライブや演技や創作ができないっていうことが、こんなに自分にとってダメなんだっていうのが自覚できました。本当の意味で「これじゃなきゃダメなんだ」っていうことに気づきましたね。仕事でもあるから、生活していく上でも必要なものとして捉えていたんですけど、そうではないんだと。 ――2年ほど前に取材したときは「表現すること以外、壊滅的にダメ」と発言してました。  変わらないですね。でも、監督として対策を立てたように、同じようにダメなままですけど、プライベートでも対策を立てました。すごい小さなことなんですけど、私よくアクセサリーとか失くしてしまうので、まず買わないようにしました(笑)。  加えて、最近は玄関にアクセサリーを置くようにしました。出かけるときに玄関でつけて、帰ってきたら玄関で外す。これがめちゃくちゃ良くて。時々カバンのなかに入れてることがありますけど、かなり改善されました。ダメなところは変わってないですけど、外す場所を変えたっていう(笑)。

今、興味のあることは「編み物」

――今、興味のあることは?  編み物を本格的に始めました。何度かチャレンジしてたんですけど、完成させたことが一度もなかったんですよ。三日坊主で、ガーッとやって完成しないって思ったらやめる、みたいな感じだったんです。でも、去年の年末に1個、マフラーを完成することができまして。その成功体験のおかげで、そのあと帽子を3個つくって。 ――それはすごいペースですね。    編みまくりました(笑)。そのマフラーをつけてたら、私のおばあちゃんから「私もつけたいわ」とオーダーいただいて、つくってあげました。今、帽子を編んでるんですけど、かぎ針編みのお花の模様とか流行ってるので、この冬は挑戦してみたいですね。 【のん】 ’93年、兵庫県生まれ。主な代表作に『この世界の片隅に』『私をくいとめて』など。YouTubeにて「のんやろが!ちゃんねる」配信中。映画『Ribbon』は2月25日からテアトル新宿ほかロードショー。舞台『私の恋人beyond』が6月公演予定 撮影/唐木貴央 取材・文/中村裕一 スタイリング/町野泉美 ヘアメイク/森かおり 衣装協力/メゾンスペシャル ブランイリス SLY ※週刊SPA!2月15日発売号より
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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週刊SPA!2/22・3/1合併号(2/15発売)

表紙の人/ のん

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