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のん、クリエイター女優の信念「表現すること以外は壊滅的にダメ」

 オリジナル版に続き、アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』でも主人公の声を務める女優・のん。今年は自身の初監督作となる映画も製作し、新たなフィールドで創作欲に突き動かされた一年だった。「表現活動しかできない」と明かす彼女が作品に込める思いとは――
のん

オフの日は?「Netflixでよく映画やドラマを観てます。死後の世界が舞台の『グッド・プレイス』というドラマが面白くて好き。『宇宙を駆けるよだか』も最高でした」

打ちのめされることもたくさんあります

 12月20日から公開される映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で、主人公の北條すずの声を担当する女優・のん。3年前、全国63館から始まった本作のオリジナル版は口コミで広まり、興行収入27億円の大ヒットを記録した。今回は約30分の新エピソードを加えた“新作”である。 「改めて観ると、すずさんが自分の居場所を探し続けるなかで、こんなにも迷いと焦りがあったことに、痛みとともに気づきました。前作とは心に響くセリフが違ったり、意味深く受け取れたりする部分がたくさんあるので、新たな気持ちで観られると思います」  12月11日からは初監督を務めた映画『おちをつけなんせ』がYouTubeで無料公開される。 「どういう反応が返ってくるのか、感覚的には恐怖に近いですね(笑)。今の私だったらどう撮るかなって、いまだに考えちゃいます。稚拙でもいいから新たな世界に飛び込んでいく姿をたくさんの人に観ていただき、勇気につながればいいなって思っています」
 表現の世界に生きる姿は自由でのびのびと見えるが、実際はその逆だとか。 「私は表現すること以外は壊滅的にダメなので、自分にできない仕事をされているだけで憧れます。私も打ちのめされたり、悔しかったりすることもたくさんありますが、自分をすごく信じています。サラリーマンのみなさんも自分のなかに才能があるんだと信じて、その気持ちを大事にしてほしいです」  この世界の片隅で働くおじさんの胸にジーンと沁みました。 【のん】 女優・創作あーちすと。’93年、兵庫県生まれ。’19年には初舞台『私の恋人』に出演、初監督映画『おちをつけなんせ』公開と新境地を開拓。映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月20日から全国ロードショー。’20年2月29日に開催される主催フェス「NON KAIWA FES vol.2」にも注目。ヒロインを演じた映画『星屑の町』は来春公開予定 撮影/中村和孝 ヘアメイク/菅野史絵 スタイリング/飯嶋久美子(IUGO) 取材・文/中村裕一 ※週刊SPA!12月10日発売号より株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
週刊SPA!12/17号(12/10発売)

表紙の人/ のん

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