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TikTokで話題の「2m社長」を直撃。身長の高さで他社との差別化を

「2m社長」がバズったことで周囲の反応が大きく変わった

 そんなある日、何気なく投稿した1本の動画がものすごい反響となった。それが「2メートル社長現る」という動画だ。
@freemova2019 2メートル社長現る#ベンチャー企業 #ベンチャー #freemova ♬ original sound – 株式会社freemova
「『日本一身長の高い社長』という企画を考えたのは、他のベンチャー起業が社長を前面に出した『社長シリーズ』をやっていたというのが背景にあります。ただ、普通にやっても面白くなく、代わり映えしないものになってしまう。  何かと何かを掛け合わせることが必要だったんです。そこで差別化要因を探していくなかで、身長の高さに着目しました。やってみるまではわかりませんでしたが、まさかここまでバズるとは想像もつかなかったですね(笑)」  現在までに再生回数は560万回を超えており、“2m社長”というインパクトの強さが大きな話題化につながったのかもしれない。  初めてバズを起こした動画投稿から2日後、今度は「2m社長出社の巻。」というコンテンツを再びTikTokで発信するや、1回目の反響をも超えるさらに大きなバズりを見せた。再生回数は640万再生、16万いいね、2000件以上のコメントが寄せられている。  こうした2m社長の動画がバズったことで、「知人やクライアントの方など、いろんな方面からリアクションをいただくようになった」と廣瀬さんは話す。
freemova

採用媒体に掲載しているfreemovaの求人画像

「TikTokの動画がバズったことで、アカウントのフォロワーが増えたのはもちろん、TikTok経由で当社の採用面談につながるケースも増えています。面接時にも『TikTok見ました』と言ってくれる方も多く、楽しい会社だと思ってくれているのを実感しています。  また、テレアポや商談の場面でも8割くらいの確率で『TikTokで有名な会社ですよね』と言われるんです(笑)。そういう意味では、TikTokを運用し始めて良かったですし、人材会社で同じようなことをやっているところはあまりないので、当社の強みとして今後もTikTokに注力していきたいですね」

枠にとらわれない投稿を心がけている

freemovaのホームページ

freemovaのホームページより

 TikTokの運用の仕方もトライ&エラーの結果を反映している。昨年12月までは毎日投稿していたが、火曜と木曜はユーザーの反応が低かった。そのため、今年に入ってからは週5回の投稿に切り替えている。  さらに、2m社長に次ぐ新たなバズを生み出すべく、ダンス動画やコスチューム動画など創意工夫しながらコンテンツをひねり出しているという。  社長自身、身長が高くて困っていることやTikTokの投稿で心がけていることはあるのか。 「オフィスのドアをかがんで入らないといけなかったり、椅子が低すぎるので調整が必要だったり……。少し不便に感じることもありますが、特段気にも留めていません。TikTokの投稿では、当社のホームページで『枠にとらわれない』というのを掲げているように、会社のアカウントだからと枠を決めずに、面白い内容を発信できるように意識しています。  もちろん関係者には迷惑がかからないよう配慮しつつ、楽しい会社だというのが多くの人に伝わるようにこれからもTikTokを活用していく予定です」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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