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初めて泣いたゲームが『MOTHER』だった。名作RPGの思い出あるある

3:ふざけた名前をつけて後悔した

『MOTHER』シリーズでは主人公だけでなく、「ともだち」や「すきなこんだて」の名前などを最初に入力します。自由に付けられるだけに失敗エピソードも多数。たとえば「すきなこんだて」に小学生男子がふざけて「うんこ」などとつけてしまい、ゲーム中ずっとママに振る舞われる……というのは男子あるあるだったようです(笑)。 『2』の「カッコイイとおもうもの」を学校の先生の名前にしたばかりに、のちに主人公が覚える強力な超能力として戦闘中に先生の名前が連呼されるはめに……なんてこともありました(笑)。 「おんなのこ」に好きな子の名前をつけたら友だちに見られて恥ずかしかったという甘酸っぱいエピソードもあるあるでしょう。マンガやアニメだと名前はそのままですが、ゲームなら身近な人の名前が付けられて親近感が湧きますよね。

『1』のヒロインの「おんなのこ」ネーミング画面。公式ネームは「アナ」が使われている

4:「糸井重里」さんと聞くと『MOTHER』が思い浮かぶ

『MOTHER』シリーズを企画し、ゲームデザインとシナリオを手がけたのはご存じ糸井重里さん。『MOTHER』ファンにとっては、糸井さんは『MOTHER』世界の創造主です。ただ、糸井さんは多彩なジャンルで才能を発揮してきたため、「糸井重里」と聞いて何が思い浮かぶかは人それぞれかもしれません。 「くうねるあそぶ。」「不思議、大好き。」「想像力と数百円」といった名コピーを次々と世に送り出したコピーライター、テレビ番組『ギミア・ぶれいく』での徳川埋蔵金発掘チームを率いるリーダー、2000年代に入ってからは「ほぼ日手帳」を大ヒットさせました。 『MOTHER』のナンバリングタイトルは、現在ゲームボーイアドバンスの『3』で止まっています。以前、糸井さんにインタビューしたときには「『4』を作るつもりはない」とおっしゃっていましたが、外伝でもいいので、また『MOTHER』世界が動き出せばいいなあと思っています。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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