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初めて泣いたゲームが『MOTHER』だった。名作RPGの思い出あるある

『MOTHER』がNintendo Switchで配信

『MOTHER』『MOTHER2』の「Nintendo Switch Online」への追加を告知する任天堂のトピックスサイト

2月10日に、任天堂のRPG『MOTHER』(ファミコン/1989年)と『MOTHER2 ギーグの逆襲』(スーパーファミコン/1994年)が、「Nintendo Switch Online」の会員向けに配信開始されました。 『MOTHER』シリーズといえば、他のRPGとは一線を画す、現代アメリカを舞台にしたリアル感と記憶に残るセリフ回しでいまだに根強いファンが多い名作。今回のコラムでは配信を記念して、懐かしの“『MOTHER』思い出あるある”4選をピックアップ。みなさんの『MOTHER』の思い出は?

1:怖いシーンで夜トイレに行けなくなった

『MOTHER』はハートフルなストーリーというイメージがありますが、スティーヴン・キングばりのホラー要素も意外に多く、ドキドキさせられたのを覚えています。まだ怖いものに免疫がなかった子ども時代の私は、『1』の冒頭、妹の部屋でキューピー人形が襲ってくるシーンで早くも震え上がっていました(笑)。 ハロウィーンの町にある幽霊屋敷も、BGMと相まって怖かったですね。コミカルさは漂っているものの、「カッチュウ(甲冑)」「ちみどろゾンビ」が立ちはだかり、暗闇の部屋でピアノが勝手に鳴る……!? 『2』に登場する、ネオンが光る町・ムーンサイドも、狂気に満ちたサイケな雰囲気が忘れられません。風変わりな住民たちとの会話は、「はい」と「いいえ」があべこべに受け取られるというルール。動くシュールレアリスム絵画「なぞのゲージュツ」など敵も強烈でした。

家で発生したポルターガイスト現象をきっかけに冒険が始まる初代『MOTHER』

2:初めて泣いたゲームが『MOTHER』だった!

今では泣けるゲームも珍しくないですが、ファミコンの頃はストーリーに感情移入できるタイトルは少数でした。『1』のキャッチコピーは「エンディングまで、泣くんじゃない」。コピーライター・一倉宏さんの言葉通り、『MOTHER』はファミコン屈指の心揺さぶられるタイトル! 魔法の国「マジカント」と女王のクイーンマリーを巡る切ない展開は言うまでもなく、私が個人的にぐっと来たのが仲間キャラのフライングマン。マジカントに住む鳥人5兄弟でひとりずつ仲間になってくれるのですが、戦いで倒れるたびに……。ぜひプレイして味わってほしいです。

『MOTHER』のフィールド画面。少年の旅立ちはやがて世界を救うことに!

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名前にまつわる後悔も!?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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