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ゴルフで真っすぐ飛ばせない原因はアドレスにあるかも!?/三觜喜一

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数37万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
三觜喜一氏

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson20 ハンドファーストで捉えても真っすぐ飛ばないのはなぜ?

【前回を参照】⇒Lesson19 【前々回を参照】⇒Lesson18  前回、前々回とボールを遠くへ正確に飛ばすためにハンドファーストでのインパクトの重要性について説明してきました。正しいハンドファーストのインパクトを効率よく身につけるために、僕が紹介したドリルを実践してくれていれば、ある程度はコツをつかめてきたはずです。  おさらいをしておくと、練習場のマットの側面をアイアンで力いっぱい叩く練習が基本のドリル。重いマットを飛ばすぐらいクラブで強く叩こうとすれば、自然と手元がヘッドよりも先行したハンドファーストの形になるんです。  こうしてボールにパワーを乗せきる理想的なインパクトの形を覚えたら「①アドレスでインパクトの形をつくってからテイクバックをスタートし、その形に戻す意識で実際にボールを打つ」、「②両手の指先だけでクラブをつまむように持ち、素振りをしたり実際にボールを打つことでヘッドが手元より遅れてくる感覚をつかむ」。この2つのドリルで正しい形をより深く、体に覚え込ませていきます(どちらもLESSON19にて解説)。

ハンドファーストで捉えても真っすぐ飛ばない理由は……

 ただ、理想的なハンドファーストの形が身についても、ボールが目標へ真っすぐ飛ばなければ意味がありませんよね。アマチュアに多いのは、ハンドファーストで捉えても、ボールが右に飛び出してしまうケースです。そうして、ボールがつかまらないから当てにいくスイングにまた戻ってしまう……。これがなかなか上達できない人が陥りやすいパターンなのです。  では、ハンドファーストで捉えているのにどうしてボールが右に飛んでしまうのか。その原因はアドレス時のフェースの向きにあるかもしれません。アドレスの時点で手元が体の真ん中か右寄り、シャフトが地面と垂直かややハンドレートになっていたら要注意。この状態でフェースを目標へスクエアにセットすると、インパクトでハンドファーストに捉えたとき、フェースは右に開いてしまうからです。 誰も知らなかったゴルフの真実
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手元の位置は「左足股関節の前」がベスト
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みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!

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