更新日:2024年06月23日 09:19
スポーツ

三觜喜一プロがスコアに苦しむゴルファーに提案「朝イチ練習でやるべきこと」

ゴルフシーズンを迎え、今年こそはスコアアップを目指したいと願うゴルファーも多いはずだ。そうした数多くのゴルファーの悩みに答え、絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。著書『ゴルフの思考法』の中でも「スコアは打つ前に9割決まる!」と豪語する、その理由とは? 今回は即実践できるラウンド術、なかでもティーショットのマネジメントについて話を聞いた。 (以下は『ゴルフの思考法』より抜粋)
三觜喜一プロのティショット編

著書『ゴルフの思考法』でスコアアップに繋がるコースマネジメントを解説する三觜喜一プロ

朝イチスタート前練習で確認すべき〝今日〟のボール位置

アマチュアの方にとって朝イチのティショットは大仕事。朝イチでOBでも打とうものなら、その日一日が終わったくらいにショックを受ける人もいるようですが、当然ながらそこまでのことではありません。 前述したように、マネジメントした方向に打てれば林に入れてもミスではないし、反対の面に行ったら次の対策を講じればいいわけですから、結果はどうであれ大げさに考えないことです。 朝イチショットの前に、みなさんクラブハウスを出たら、ラウンド前の練習をすると思います。私は朝の練習をしないタイプですが、もし練習するとしてもドライバーしか持っていきません。 そこで、何を確認するか。それはどのボール位置に対しスイングすれば真っすぐ飛ぶのかです。 細かいことは考えずにドライバーを振って、真っすぐ飛ぶボールの位置を見つけるわけです。同じアドレスをしているつもりでもボールの位置は微妙に違います。仮にボール位置が一定だとしても、アドレスの姿勢や体の動き方は毎日変わっている。そのため、打球が右に出たり、左に出たりします。思ったより高く上がったり、低くしか飛ばない日もあるかもしれません。 アマチュアの方は、それがおかしいことだと思い、どこが悪いんだろうと〝犯人探し〟を始めます。すなわちスイングチェックを始めるわけですが、こうなったら、その日のゴルフは終わりです。スイングをチェックしても原因は見つからず、見つかったとしてもラウンド直前のコンディションや精神状態で修正できるはずがありません。これはプロでも同じこと。限られた時間と球数では出球が安定するボール位置を見つけるくらいしかできないのです。 だからこそ、朝の練習ですべきことは、今日の体の調子から真っすぐ飛ぶボール位置を確認すること。そこを把握したうえで、朝イチのショットに臨みましょう。

朝イチ何も考えずに打って出た球を確認する

いいスイングが必ずしもいいショットを生むわけではありません。ラウンドを控えた朝のタイミングでは、その日の体の状態に柔軟に対応することが、いいスイングをするよりはるかに大事です。 これはラウンド中の素振りにも言えること。体が重たいとか、動きがいいとか鈍いとかを確認する程度でいい。スイングチェックのための素振りは無意味です。 朝の練習でいい感じで仕上がったのに、スタートホールでいいショットが打てなかったら誰だって不安になります。だから私は、練習で確認したボール位置から、あとは何も考えずに振ってみて、出た球がその日の自分の球なのだと考えます。左にパーンと飛んで「今日はボールがつかまる体」だと思ったら、その前提でスタートするわけです。 「どんなに準備をしても、試合になったらどうなるかわからない。何かが起こったときにどう対応するかのほうが大事」とジェットさん(尾崎健夫プロ)は言っていますが、まさにそのとおり。朝イチでどんな球が出てもそれをポジティブに考えればいい。その日に出る球がわかるだけでも大きな指標になります。
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!
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