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釣果は60cm超えシーバス。プラモで自作したルアーで爆釣できるかに挑戦

模型ならではの楽しみ方

パッケージは簡易梱包だが、ランナーに手抜きはなくしっかりと作られている

 総パーツ数は26点。付属マニュアルは簡易組立図のみとなっていますが、これはメーカーによる意図的な仕様で、組み立ての際に、パーツの形状から組み立てを想像し、空間把握能力や創造性をかきたててほしいという願いが込められています。  とはいえ、模型好きやルアーを見たことがある人ならばマニュアルが無くても組めてしまう程簡単なプラモです。

プラモパーツ20点と金属パーツ6点。意外と作り応えはある

 プラモの大きな特徴は、フックまで組み立て式で搭載されているのと、模型ならではの発想としてリップ(ルアーが水中で水の抵抗を受ける部分)のカスタム機構が備わっています。  飾るだけならすべてのパーツを接着することなく組み立てができるので「釣りはするけど模型は初めて」なんて人でも安心して組み立てられます。

いざ、ルアーフィッシングに挑戦

ダミーフックやカスタムリップなど飾る用途や実釣用途とどちらにも抜かりはない

 本当に魚が釣れるルアー模型ということなら「試したい」というのが釣り人としての本音。タミヤセメントなどを使い、しっかりと組み立てたルアープラモで(塗装やウレタンコーティングは時間の関係で割愛)いざルアーフィッシングに挑戦です。  対象魚はルアーフィッシングではシーバスといわれる魚のスズキ。出世魚なので60cmを超えるサイズで旬の時期でないと高額取引はされていないようですが、釣り船に乗らずとも河口や港湾部で狙うことができる高級魚です。  やってきたのは80cm超えのランカーサイズが釣れるほどの都内某所の港湾部。  組み立ててテストもおこなっていないルアーで実際に釣れるのかと疑問に思いつつ、ひたすらシーバスがいそうな箇所に向けてキャスティング。  シーバスがいそうな箇所へ向けひたすらランガン(一箇所にとどまらず、移動すること)をすること約30分。  ランカーサイズでは無いものの、60cmほどのシーバスを釣り上げることが出来ました。ルアープラモ自体にもトラブルはなく、しっかりと手元に回収することが出来たのでひと安心です。

釣れた嬉しさで慌てて撮影したので微妙な写真となってしまったが、確かな手応えを感じた

 作って楽しい、釣って楽しいを体感できるルアープラモ。自分で作ったルアーで釣った魚を食べるのはまさに自給自足といっても良いのではないでしょうか? <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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