更新日:2023年11月13日 13:09
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“生娘発言”に芸能人が激怒! 吉野家元常務は自社牛丼をまずいと思っていたのか

棋士・村山聖の吉野家愛溢れるエピソード

 夭折した棋士・村山聖を描いた評伝「聖の青春」の中に、私の好きな吉野家のおいしさについて語られたエピソードが出てくる。  5歳の時に腎臓の難病が発覚した村山聖は、29歳で亡くなるまで入退院を繰り返す。大人になって入院した際、聖は父親に吉野家の牛丼を買ってくるように頼む。しかし吉野家が見つけられなかった父親は他の店の牛丼を買ってくる。  せっかく買ってきてくれたにもかかわらず聖は「牛丼は吉野家でなければ意味がないです」と言って食べない。後日父親は吉野家を食べて「なるほどこんなにおいしいものか」と思う。

日本人は吉牛食べなきゃもったいない

 生涯病気と戦いながら、短い一生を将棋に捧げた村山聖は、どんな場面でも常に、曲げることなく自分自身を突き通した。食べ物にも非常にこだわりを見せたと言う。そんな彼が「吉野家じゃなければ意味がない」と言うと、私は自分の味覚に太鼓判を押されたような気がして、妙に嬉しかったりする。  吉野家の軽薄な元常務はいちどゆっくり吉野家の牛丼を食べてみるべきだ。そして、三浦さんも1度位は食べた方がいいんじゃないなかあ……。だって日本人に生まれて1度も吉牛食べずに死ぬなんて、もったいなくない?
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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