スポーツ

ろう者のオリンピック「デフリンピック」に出場する、サッカー女子日本代表に支援を

世界の舞台で戦える喜びを噛み締めて

Tシャツにサインをするキャプテンの宮田夏実選手

Tシャツにサインをするキャプテンの宮田夏実選手

 ろう者サッカー女子日本代表キャプテンの宮田夏実選手は、サッカーの原点が関西にある。大阪・兵庫・奈良の耳の不自由な子どもたちのサッカーチーム「ゴーゴーファイターズ」でサッカーを始め、兵庫県伊丹市の中学校、啓明学院、関西学院大学、女子サッカーチームの西宮ソリッソと活躍してきた。今回の大会には格別の思いがあるという。 「私にとって9年間待ち焦がれていたデフリンピックです。世界の舞台で戦える喜びを噛み締め、関西魂で一瞬一瞬を大事にして勝利に貢献できるようベストを尽くします。今回、大勢の方が応援し支えてくださっているのだと改めて実感しました。皆さんに心震わせるプレーをお届けできるよう精一杯頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします!」

少しでも支援して、無関心じゃないことを伝えたい

サイン入りの支援Tシャツ。売り上げは全額寄付される

サイン入りの支援Tシャツ。売り上げは全額寄付される

 支援に立ち上がった「ちょんまげ隊長ツンさん」は次のように話している。 「コロナでいろいろなことが急に決まって、クラウドファンデイングをする時間もありません。同じ日の丸を付ける日本代表選手なのに、他の代表とこれほど差がある現状を見て、少しでも支援して、無関心じゃないことを選手たちに伝えたいと考えました。ごまかしなく、販売枚数×1万円を必ず全額寄付します。皆さん、僕らに1万円預けてもらえませんか?」  4月27日、選手たちはデフリンピックが開かれるブラジルへと旅立った。その日から、このキャンペーンの受け付けが始まった。今後1か月間限定でTシャツを100枚販売し、売上合計の100万円を選手たちに寄付するのが目標だという。購入は「ちょんまげ隊長ツンさん」が作成したサイト「Jの力を信じてる」で受け付けている。 デフリンピックサッカー女子日本代表文・写真/相澤冬樹
無所属記者。1987年にNHKに入局、大阪放送局の記者として森友報道に関するスクープを連発。2018年にNHKを退職。著書に『真実をつかむ 調べて聞いて書く技術』(角川新書)『メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相』(文春文庫)、共著書に『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』(文藝春秋)など
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