仕事

入社半年で退職した新入社員。“期待のホープ”が潰れた意外なワケ

「生きた心地がしなかった」

心配事で悩む日本人男性ビジネスマン「先輩社員から怒られている姿も見かけるようになって心配になりました。ただ、なにか力になれないかと思いながらも、私自身も業務で精一杯だったので。以前は体育会系だったはずのAは、次第に痩せ細って覇気がなくなり……」  そして、ついに体を壊してしまったAは会社を辞めた。青木さんは後日、彼と会った際に詳しい経緯を聞かされたという。 「あの時は、『体重が7kg痩せて生きた心地がしなかったね』と言っていました。現在は製造業に転職して給料は下がったものの、充実している様子でした」  働くうえでいちばん大事なことは「自分らしく働ける環境だ」と感じた。そんな青木さんは現在、「先輩社員の雑務係として絶賛地獄の中にいます」と苦笑いだった。

「労災かくし」しようとする社長に失望

 新卒で建設会社に入社した田中勇さん(仮名・20代)は、「労災かくし」をしようとする社長への不信感から退職した。田中さんは、工事現場に建材を運ぶ途中で怪我を負った。 「段差に気づかず、足をとられてしまったんです。足首は腫れ、歩くことがままならない状態でした」  田中さんは同僚の肩を借り、すぐさま病院へと向かった。 「診断結果は、捻挫で全治2週間。骨折ではなかったので良かったと思いました」  しかし、会社に戻ってからが問題だったようだ。
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社長夫妻のありえない対応
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