更新日:2022年05月12日 10:44
仕事

入社半年で退職した新入社員。“期待のホープ”が潰れた意外なワケ

社長夫妻のありえない対応

「労災認定してほしいと経理担当の社長夫人に伝えたのですが、別室で話そうと言われました。そこで、『悪いけど労災にはできんのや』って。なぜなのか理由を聞くと、『労災認定してしまったらお客さんから仕事がもらえなくなる』と説明されたんです」  これから2週間は働くことができず、病院の治療費も払わなければならない。田中さんは意を決して社長に直談判。しかし、返ってきた答えは……。

「仕事がもらえなくなる」の一点張り

「社長夫人と同じで『仕事がもらえなくなる』とのことでした。損をするのは私ですが、労基に訴えるような面倒事は嫌いな性分なので、まあいいかなとも思っていたのですが。ただ、違う部署の課長に話してみたところ、社長に進言してくれることになって。その結果、 きちんと労災認定されました!」  課長には非常に感謝していると話す田中さんだが、「労災かくし」しようとする社長に対して嫌気がさした。 「骨を埋める覚悟で入社したが、ここまで闇があるとは思わなかった。こんな社長にはついていきたくないと思い、退職を決意しました」  先輩社員や上司、社長の考え方と自分が合うのかどうかは、いざ働いてみなければわからないだけに難しいところだ。とはいえ、田中さんが勤めていた会社のように明らかな「ブラック」の場合は、すぐに辞めるのが正解だろう。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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