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資産は最低3億円以上…富裕層だけが買える有利な金融商品とは

<ケーススタディ2>タダ同然の13億円死亡保障

「死亡時に莫大な遺産を相続する遺族が生活費や相続税などを払えるようにカバーしたり、事業のリスクを補ったりするために、富裕層は超大型の生命保険をかけることもよくあります」  例えば40代男性が死亡保険金額1000万ドルの死亡保障保険に加入しようと思うと、保険料は加入時一括払いで約194万ドル(諸条件あり)。満20年経過した時点の解約返戻金額は約235万ドルになるため、41万ドル残る。20年間、13億円の死亡保障をかけることができただけでなく、41万ドルも儲かるということだ。  ちなみに、この保険も金融機関からの借り入れが可能で、約147万ドルまで融資を受けられるため、実際に支払う保険料は約47万ドルで済む。手元資金を確保しつつ、タダ同然で超大型の保険をかけることができるというわけだ。 「日本には保険業法第186条第2項の規定があり、日本に居住されている方が海外の保険に申し込むには、内閣総理大臣の許可を得なければなりません。事実上の禁止規定で、日本居住者は購入できません。海外居住者なら可能ですが、近年は海外の保険会社もこの規定を尊重し、日本居住者からの保険の申し込みを受け付けなくなっています」 海外プライベートバンクで買える有利な金融商品があるのだ。
プライベートバンク

加入時に約194万ドルを払い、満20年経過時点に約235万ドルもらえる。20年間、13億円の死亡保障をかけながら、最終的には41万ドル儲かる保険商品。借り入れをして手元資金を確保しておくことも可能だ

取材・文/SA編集室 図版/ミューズグラフィック
国際金融ストラテジスト。シティバンクなどのプライベートバンク部門を経て、’13年に香港で起業。富裕層向けに資産運用サービスを提供するウェルズ・グローバル・アセット・マネジメントCEOを務める。5月28日に著書『世界の富裕層に学ぶ海外投資の教科書』が発売
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