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3分でスマホを査定・買取するAIの実力。思わぬ買取金額に記者もビックリ

中古スマホ市場が活況

スマートフォン

写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 今年2月、ファミリーマートで中古スマホを1000円で買い取るサービスが利用者殺到によって即終了となったニュースがあった。その背景にはスマホの中古市場の拡大がある。  日本でのスマホ普及が老若男女問わず広まっただけではなく、広まった期間も長くなり、「買い替え」を経験したことがない人のほうが少なくなった。加えて、仕事用とプライベート用、ゲーム用にと複数台持ちをする人も珍しくなくなってきた。Simフリーの普及もあるが、最新スマホは高いため、中古や型落ちで充分という人が増えたことを考えると、その理由も納得といったところだろう。  中古スマホの市場はここ3年で広まりはじめ、今年はさらに加速する見込みだ。情報通信関連市場の調査などを手掛けるMM総研(東京都港区)によれば、2021年は204万台と、初の200万台突破となる見込みだという。  ところで、新品スマホであれ中古スマホであれ、買う時には店やネットで「値段」が当然表示されており、比較検討は簡単だ。しかし、今持っているスマホを売るとなるとそうはいかない。「買取参考価格」として金額は明示されていても、画面の状態や電池の残容量など、正確に買取価格を出すために、査定をすることがどうしても必要である。未使用スマホであったとしても、また、日本の場合はキャリアの携帯会社に残された「残債」といった概念があるため、ただ本体だけを見て買い取ってもらうことは難しいのである。

すでに中国で爆発的に普及。3分で買取完了の無人BOX機

 しかし、そんな査定をスムーズに行うシステムがすでに中国で普及している。「EPBOX」と呼ばれるATMよりも小さい高さ152cmの自販機のような機械は、現在中国全土で5500台が設置され「3分で査定」「即買取」を実現しているのだ。  手順は簡単だ。画面の指示に従ってスマホをボックスから出ているケーブルで接続し、WiFiなどの設定を済ませた後、ボックスの扉内にスマホを置いて待つだけだ。ボックス内ではスマホの画面・外観をカメラで、WiFiからスマホの中の状態をAIがチェックして、3分でスマホの査定詳細とリアルタイムの査定相場を反映した「確定」の買取金額が表示される。  そして中国での場合、ここで買取承諾ならばOKを押せば、WeChat Payやアリペイの端末を当てるだけでそこに買取金額が入金され、スマホはそのままEPBOXに回収され、買取が終わってしまうのである。ちなみに、買取前にスマホのデータを消去しておくことが画面上でも推奨されるが、買取後はもちろんデータ消去や初期化の処理はおこなうとのこと。

日本では古物商の立ち会いが必要

EPBOX

わずか3分でスマホの査定ができるEPBOXは中古スマホ市場を盛り上げる強い味方になるか?(写真/佐藤永記)

 こんな夢のような買取マシンEPBOXだが、日本でも導入が始まっている。卓上タイプのTrade In Padというモデルを中心に2月末現在(※取材時)で家電量販店エディオンの一部店舗などで導入が始まっており、約3分で完了する査定を誰でも利用することができるのだ。  だが、日本ではちょっとだけひと手間かかる。それは買取業では古物商の許可が必要だからだ。そのため買取価格表示後は店舗の人に引き継がれ、現金で買取となるのだ。それでも、一般的な有人査定よりもスムーズで正確なことは間違いない。EPBOXジャパン代表取締役兼CEO、高田尚宜氏に話を聞いた。 「日本以外でも台湾やオーストラリアなどでも導入が始まっています。それぞれの国での法律に合わせて買取手続きが違いますが、3分AI査定の便利さは好評です」  その詳細は、動画で紹介する。
※参考記事(動画の内容は掲載時2022年03月17日のものです)⇒3分でスマホを査定・買取するAIの実力。思わぬ買取金額に記者もビックリ
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