更新日:2022年05月20日 19:08
デジタル

ゲーセンでプレミアカードを占有する“カード掘り師”たち。逮捕される脱法者も

究極の脱法ワザ、カード複製

掘り師

プロモカードなどは掘り師や転売屋の格好の標的。本当にほしいプレイヤーの手に渡らないことも

 このカード掘り以上に悩まされるのが、複製カードの販売や配布です。  レアカードや強カードは入手が難しかったり、カードショップでは高額なので購入したくないという人もいるでしょう。そういう人へ向けた需要なのか、あるいは技術的な好奇心なのか、ゲームの根本的な部分に関わるカードシステムを解析する人たちがいます。  解析されたデータをネット上で共有したり、あるいは販売したりする人もいるため、こちらも地味に問題になっています。過去には複製カードを販売し、著作権法違反で逮捕されたというニュースもあります。

メーカーと掘り師のいたちごっこ

 また、店舗からは忘れ物等で複製カードがあると処分に困るといった声も聞こえてきます。正規カードであれば、忘れ物として保管できるのですが、明らかな複製カードの場合は使用者も罪悪感からか取りに来ない場合が多く、かといって勝手に処分するわけにもいかず、店舗の定める保管期限までずっと保有し続ける必要があるため、時としてそれらが忘れ物スペースを圧迫することもあるようです。  なるべく掘り師が出ないように、印刷カードを用いて自力で引いたカード以外は使えない仕組みにしたり、複製カードが使えないように努力しているTCAGもありますが、現状ではメーカーとのいたちごっこともいっても過言ではありません。
アーケード 複製カード

SNSや動画配信サイトで検索すると大量に複製カードの作り方が出てくる

 店舗で気軽に遊べるTCAGは今後も続いていくでしょうが、プレイヤーのモラルに欠ける行為はせずに楽しく遊びたいところです。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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