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夏にピークを迎えるゴキブリの繁殖。対策するなら「今のうち」

旅行や出張先のホテル・旅館でゴキブリと遭遇…

【閲覧注意】⇒指先よりも小さいチャバネゴキブリの幼虫(提供写真)  もしも旅行や出張先のホテル・旅館などでゴキブリと遭遇した場合は、どうすれば良いのだろうか。気になってしまうと夜も眠れない。 「ホテルのフロントに事情を話すしかないと思います。殺虫剤など何も持っていない状況だと、自分では退治できないと思うので。新築のホテルなら大丈夫かもしれないですが、古いビジネスホテルや観光旅館はゴキブリ対策をしていても侵入経路となるすき間が多いですし、また清掃も行き届いていないと、ゴキブリが出る可能性はあります。ホテルには食べ物だけではなく、水場やお風呂があって、暖かくて住み心地が良い。要するに、ゴキブリが生息しやすい環境と言えます。  私がこの前、出張先のホテルで遭遇したのはチャバネゴキブリの幼虫。これは、普通の人だと見てもわからないくらい小さいんです。万が一、それが荷物に入り込んで自分の家に持ち込んでしまったら嫌ですよね。外から帰ったら、洋服や荷物は玄関前で出して一度、払ってください。“なんか変なところに泊まったかも”という気がしたら、これを必ず行ってください。  また、今流行中の大型銭湯・スパ施設にも食堂などが併設されており、ホテルや旅館と同様の環境です。ゴキブリがいる可能性は非常に高いので、帰宅時の習慣として身に着けてください」  どうしても、出張などで古いビジネスホテルなどに泊まらなければならない時は、どうすればよいのだろうか。 「ワンプッシュで使える殺虫剤を使います。玄関から入った時に一回シュッとやっておけば、ゴキブリが寄り付きにくくなりますよ」  * * *  ゴキブリ対策は、日ごろからのこまめな対策が重要と言えそうだ。 「徹底的に対策するのは大変ですが、まずは基本として『ホウ酸団子』などのベイト剤を置いておくのがいちばん。でも掃除をしていない部屋に置いても意味がないので、部屋も清潔にするのを心がけてください。クロゴキブリは卵が1つあれば、そこから10匹から20匹くらい生まれます。どんどん倍々で増えていき、10匹が次は100匹となる。俗に言う『1匹いたら100匹いる』というのはあながち嘘じゃないんです。ゴキブリは、繁殖力が強いので健康に育てば、どんな環境でも生きていけます。そのため、根絶は難しい。できる対策からやっていくようにしましょう」  早めの対策で今年の夏はなるべくゴキブリを見ないで過ごしたい。 <取材・文/池守りぜね、協力/ゴキブリ対策専門サイト「ゴキラボ」、「害虫駆除110番」>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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