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借金500万円男、月400時間の過重労働。返せる借金の額に…ア然

どんなジョブにもなれる反面…

 2月はほどよく働いたが、そのうちの半分が翌月払いの仕事だった。2月中に手に入った金は13万円ほどで、メルペイに返す金を考えると、友達に返す金はまたしても間に合わなかった。なので家賃を1ヶ月遅らせて5万円を友達に返した。 「無理しなくていいから」と言う友達には「めっちゃ仕事があるから全然大丈夫!約束は守るタイプじゃん?」と返信をする。  こういう見栄を張るための無意味な嘘は、自分の状況と周囲の認識との間に溝を作る。“アイツ”に金が無いのは承知だが、思っていたよりも金が無いのは、この嘘の積み重ねによるものだ。  3月もよく働いた。この月の給料は半分が手渡しで、4分の1が翌月払い、残りが翌々月払いだった。翌々月払いとなるともう想像できないくらいの未来だったので、罰を受けているような気持ちになった。2月の分の給料を合わせて現金が25万ほど作れたが、友達には「もう2ヶ月待ってほしい」と言った。それで遅れていた家賃を支払った。  4月は30日あるうちの29日が仕事だった。2022年の3ヶ月の間で気づいたことがある。  それは、声をかければ仕事をもらえるような年齢ではなくなったということと、自分は社会の目線では全く成長をしていないということだ。僕はもう長い事、末端の労働者をやっている。ディーラーや黒服など、頭なんか使う必要のない仕事ばかりだったが、素人よりはマシだ。パソコンだってある程度触れるし、会社の決算書も読める。キャリアや資格を全く無視してあらゆる能力を身につけた。どんなゲームでも最初の敵を倒すことはできる。どんなジョブにだってなれるようになった。  どんなジョブになれたとしても、倒せる相手はレベル1までだった。

4月の労働時間は月400時間超!

 4月の仕事を探した時、合計4つの職場を跨いだ。全て時給が1,200円前後の仕事だ。1日に15時間働いた。全てが翌々月払いだったので、働いた割に生活は厳しかった。  給料計算アプリを見ると、400時間以上働いていて、給料は50万円を超えていた。翌々月なのでこの給料は6月に入ってくる。  3月の翌月払いの分の給料だけでは足りなかったので、この月も家賃を滞納した。目が覚めている間は全て労働に身を捧げていたが、財布の中はずっと0円だった。  もう日刊SPAどころではなかった。毎日毎日5時半に家を出て、都内に向かった。パチンコ屋が閉まる時間に家に帰り、眠った。いつの間にかエアコンの要らない季節になっていて、夜が静かになった。全ての職場を網羅できる一番効率の良い定期券を丸二日使って考え出したが、それでも3万円近くかかった。どうせ都内で働くなら3万円分高い家に住んだ方が良いのかもしれない。
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「ちゃんと働く」は正しいのか?
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フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩

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