お金

借金500万円男。投資3000円の宝くじで「まさかの当選」を勝ち取る

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は73回目を迎えました。  今回は年末に宝くじを買ったお話です。

実は宝くじが好きだ……

宝くじ 日常的に買っているわけではないのだが、宝くじは好きだ。面白い。買う人間のほとんどが 「こんなの当たるわけないだろ」  と思いながらも、世界のどこかで誰かは当たっている。  この世に生を受けた奇跡を確率で表し、命の尊さを説く人がいるならば、僕は「宝くじが当たらないとも言い切れないだろ」と奇跡の存在を説きたい。  買うタイミングもお気に入りの宝くじも無い。買う機会は常に突然だ。  8年近い付き合いになる友人と久しぶりに銀座で飯を食べた。もちろんお互いに良い大人になっているわけで、僕は日雇い労働者で相手は公務員。ノブレスオブリージュの精神に則って、友達が支払いをすることになった。貧乏の一人暮らしでは魚を食べる機会がほとんどないので、寿司が食べたいとわがままも言った。  趣味で繋がった友達だったが、もう二人ともその趣味はやっていなかった。8年も経っていれば珍しくない。面白いものや美しいものに絶対は無く、時間は進むし、人は変わる。いつか一生涯楽しめるような物に出会えたならば、それは一つの幸福と言っていいだろう。  そうなると必然的にお互いの近況報告になるのだが、まあそれはそれで楽しかった。僕は公務員が歩んできた数年間なんて知らないし、友達にとっても未だにフラフラ生活している僕の人生は未知のものだ。20代も後半に差し掛かり、尖りも消えて素直に他人を楽しめるようになっていた。

ふらっと宝くじを買う

 銀座からの帰り道、宝くじ売り場を見つけた僕たちは年末ジャンボを買ってみることにした。彼が6000円、僕が3000円で合計9000円分だ。 「3連バラでいいか?」  バラと連番は知っていたが、3連バラは聞いたことがなかった。 「いいよ、任せる。最高いくら?」 「前後賞も取って10億」 「参っちゃうな、それは」  特に年末ジャンボのような、見ることすら叶わないくらい小さな夢のカケラを買う時、僕らは同時に月を想う。  久しぶりの再会を宝くじの購入で締め、そのまま解散した。僕の取り分は1/3の3億だ。3億円あったらこの宝くじ売り場も買えるだろう。そう思うと未来の従業員になるであろう宝くじ売り場のおばちゃんが愛おしく思えてきた。  そして僕たちは浮かれ気分のまま年明けの再会を約束し、それぞれの年末へと向かった。
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