更新日:2022年12月12日 16:10
お金

パチンコをヤメたオッサンたちの主張。萌え系無理、複雑すぎる、出玉が少ない

1年で180万人のファンが減ったパチンコ業界

パチンコ

写真はイメージ

 娯楽の王様と呼ばれたパチンコ業界が斜陽化して久しい。余暇動向をまとめた『レジャー白書2021』によれば、2020年のパチンコ・パチスロの参加人口は710万人。パチンコのファン人口は1995年の3000万人をピークに下降線を辿り、2015年には1000万人となった。2019年には過去最低となる890万人を記録してニュースとなったが、2年連続で過去最低を更新したばかりか、1年間で180万人ものファン離れが起きたことは業界に更なる衝撃を与えた。  筆者がパチンコを覚えたのは、ファン人口がピークと言われた1995年頃。パチンコは連チャン機、スロットは裏モノが幅をきかせてホール内はまさに鉄火場。平日でも開店前には老若男女が砂糖に群がるアリのように、入り口に殺到していた。  当時の客のイメージは30〜40代のおっさんが多く、イイ歳こいたオッサンが一球ごとに一喜一憂して熱くなる姿はホールの風物詩。まさにパチンコが娯楽の王様たる所以かと思ったものである。

パチンコ屋からなぜオッサンは消えたのか?

 だが、時は過ぎて2022年の今、オッサンだらけだったホールの客層はどちらかと言えば若者が多く、筆者のようなオッサンパチンコ打ちは少数派の存在に。目をギラギラ輝かせながらくわえタバコで文句を言いながら台をバンバン叩くオッサンやオバチャンなど皆無である。そもそもホールは禁煙だし……。筆者の友人達も、大学時代は一緒に朝から並んだパチンコバカばかりだったのに、聞けば誰もパチンコ、パチスロを打たなくなってしまった。  パチンコ依存という言葉があるが、実は依存してしまう人よりもヤメる人の方が多いのでは……とすら思ってしまった。  そこで今回はオーバー40を中心にパチンコをヤメてしまった人たちに、そのワケを聞いてみた。するとそこには、オッサンならではの言い分があったのである。
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萌え系・エロ系の台が恥ずかしくて打てない
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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