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100円ショップの「USBグッズ」の実力は? 転送、充電速度を検証してみた

使い手を選ぶ「USB ツインチャージャー」

充電専用

充電専用なので通信はNG

 スマホやモバイルルーター、スマートウォッチなど多くの製品がUSBタイプの充電方式を採用しており、複数所持する人にはUSB充電器がいくつあっても足りません。入れ替えながら充電したり、タワー型の複数ポートが搭載されたUSB充電器を使ったりと対策は様々です。  もう少しポートが欲しい……。そんな時に役立つのがこのUSBツインチャージャーなのですが、パッケージの謳い文句は「パソコンのUSB端子から充電」。パソコンのUSB端子規格により流せる電流量は決まっており、USB2.0なら0.5Aとなっており、スマホ登場当時ならいざしらず、現在のスマホは0.5Aでは充電速度が追いつきません。パソコン専用としてみるのなら、全く役に立たないアイテムといっても過言ではないほどです。  しかし、このUSBツインチャージャー。注意書きで「USB充電器には接続しないように!」と記載されていますが、ネット上では「USB充電器で充電口を追加するのに便利!」といった書き込みが見受けられ、製品の注意書きをスルーして使用している人も多く見受けられます。  ちなみに電子工作マニアには、USBプラグ端子が1個、ソケット端子が2個を100円で入手できるとして、改造工作用のパーツ取りアイテムとしても人気を集めています。

実は役に立つ「TYPE-C対応 カードリーダーライター」

カードリーダー

アクセスランプも搭載されており、使い勝手も良い

 マイナスアイテムだらけのUSB機器かと思いきや、実は意外に使えるのがこのカードリーダーライター。最近のAndroid端末はストレージ容量も大きくなり、MicroSDスロットが廃止されている端末もあります。  クラウドを使ったデータの転送もよいのですが、メディア転送などは通信状況にもより、地味に手間がかかってしまうもの。大容量メディアだとWi-Fi環境が無いとお手上げなんてことも。古いスマホはMicroSD対応だったけど新しいスマホにはMicroSDが対応していない、でも画像は新しいスマホに移動したい、なんて時に素早く画像の移動ができます。
カードリーダー

左サンディスク製カードリーダー、右100均カードリーダー

 流石に高額で販売されているメーカー製のカードリーダーライターに比べると、転送速度は遅くなってしまいます。しかし、100円で購入できると考えると、もしもの時のために所持しておいても良いかもしれません。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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