カーライフ

ホンダの逆張り。ミニバンの売れ筋は超獣顔でも、あえて美少女路線で攻めた理由

続々と怪獣のような顔に進化

 とは言っても我々、20年前はこういうのを「冷蔵庫カー」と呼んでいた。スポーツカー全盛期を知るカーマニアにとって、箱型ミニバンはすべて「冷蔵庫を横倒しにしたようなクルマ」だったのだ。  が、時代は変わった。この20年間で、かつての冷蔵庫たちが、続々と怪獣のような顔に進化を遂げた。その代表が、今年登場したトヨタの新型ヴォクシーだ。  近年のオラオラ顔ブームに乗り、グリル、つまり口が極限まで巨大化。ついに目(ヘッドライト)までもが口の中に入ってしまった。しかも、目の上にもう一対の目がある四ツ目だ。そんなの怪獣でしょ? いやこれはもう怪獣を超えた超獣だよ!
オートクラブ

トヨタ・ヴォクシー

あえて白ワンピで勝負

 ああ、ミニバンはすべて超獣化するのか。日本は化け物だらけの国になってしまうのか。そう観念したところに登場したのが、新型ステップワゴンだ。この、まったく威圧感のない冷蔵庫のようなプレーンなデザインが、美少女に見えるのも当然だろう!  実はホンダも、世の支持はオラオラ顔にあることはわかっていた。事前の市場調査によると、ミニバンユーザーは、オラオラ顔支持派が7割を占めたという。  しかしステップワゴンは、あえて白ワンピで勝負した。残りの3割を取れれば、ホンダとしては勝利だからだ! ミニバン界はすでにオラオラ顔が主流で、そっちはレッドオーシャンなのである!
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美少女か化け物か?
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