カーライフ

ホンダの逆張り。ミニバンの売れ筋は超獣顔でも、あえて美少女路線で攻めた理由

美少女か化け物か、どっちを選ぶ?

オートクラブ

写真の「ステップワゴン エアー」は、売れ行き不振で受注のわずか2割。残りは軽く武装した「スパーダ」が占めている(ガックリ)。理由は、「エアーだと、リヤ電動ゲートやシートヒーターなど、欲しいオプションが付けられないから」

 目論見は当たった。新型ステップワゴンは、早くも2万台を超える受注を得たという。バンザーイ!  じゃライバルのノア/ヴォクシーはどうなのか。  なんと7万台! ガーン。超獣ヴォクシーがそのうち半分を占めている。しかもこれは受注開始2か月後の数字で、ステップワゴンの2万台は受注開始4か月後。つまり、事前の市場調査通りかそれ以上に、白ワンピは超獣系の前に敗北を喫しつつある。  が、我々カーマニアは、断固としてステップワゴンを支持する! 美少女と化け物を比較して、なんでわざわざ化け物を買うのか。そんなにアオリ運転が怖いのか。超獣系も後ろ姿は冷蔵庫なので、防止効果はないと思うが……。  ちなみにステップワゴンの走りの性能ですが、フツーによかったです。ノア/ヴォクシーもフツーによかった。どっちもちゃんと走るし、ハイブリッドなら燃費もリッター20㎞近くいく。室内はウルトラ広くて使い勝手抜群。両車の差はミクロだ。値段もほぼ同じ。違いは、見た目が美少女か化け物かに尽きる。さあ、どっちを選ぶんだ!?

【結論!】

新型ステップワゴンの、シンプルなデザインは美しい。新型レンジローバーにも似ている。これは、和製レンジローバーだ!という意見に賛同してくれるのは、カーマニアだけだろう……。
次のページ
写真をもっと見る「前横後」
1
2
3
4
5
6
7
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事