逆ナン不倫の末に待っていた地獄。ラブレターをもらい浮かれていたら…――不倫トップ10
ある日、いつもよりも遅く帰ることになり、この時間なら大丈夫かと思って最寄り駅に降りると、なんと待ち伏せをされていた。「もう付き合えない」と伝えると、彼女は駅で人目もはばからずに激怒した。
「あんた、奥さんと子どもがいるのに私を弄んで!」
彼女の言い分はもっともである。期待させてしまった自分が悪い。平謝りするが収拾がつかず、中畑さんは逃げるように帰宅した。住所は教えていなかったが、とりあえず家の表札を取る。
「それからメアドは変えましたが、不在着信の嵐で凄かったのですよ。その後、公衆電話からかけてきて、それをスルーすると違う携帯からもかかってきました。これではもうキリがないと思って、カラオケ店で話し合いの場をもつことにしました。会うと彼女の目が据わっており、本当にヤバイと感じました」
部屋に入った瞬間、彼女は中畑さんに襲い掛かり、ボコボコ状態になった。体の大きい中畑さんだが、防御するのに精一杯。さらに彼女はカバンからカミソリを出してきた。
このまま個室の中にいては危険だ。それを押さえつけながら、なんとか外まで出たが、暴力は止まらない。すでにジャケット、ワイシャツはズタボロ状態だ。
カラオケ店の店員が警察を呼び、近くの交番に連れていかれた。警察は事情を聞き、中畑さんに「あんたも悪いよ」と言いながら、彼女にも説教をした。結局、解放されたのは朝の4時だった。
しかし、まだ問題が解決したわけではなかった。翌朝、彼女から「私、死ぬ」とメールが届いたという。中畑さんは再び警察署まで行き、ストーカーの相談をした。
「警察から証拠を残すまで我慢してくれ、と言われました。それから2週間も耐えて再び警察署に行きました。証拠は十分あるので、警察から警告をだしてもらいました。大体99%がこれで止まるらしいのですが……それでもダメでした」
むしろ、火に油を注いでしまったようだ。中畑さんは命を狙われるかもしれない恐怖でストレスは最悪の状況になった。中畑さんは10日間に渡り毎日1時間ほど電話をしてなだめたが、無駄だった。その会話中、彼女が精神科に通っているのを知った。そして、その病院まで行き、医師にも会って事情を説明した。なぜ、中畑さんがそこまでしたのかと言えば、警察への証言で必要だったそうだ。そして、警察に再び相談して最後通告をしてもらう。
「次やったら逮捕」
それから一切連絡がなくなり、最寄り駅で彼女と会うこともなくなった。彼女が職場を辞めたからだ。どうやら中畑さんを殴って、警察のお世話になっている姿が同僚に見られていたらしい。
身から出た錆とはいえ、中畑さんは心身ともにボロボロだった。妻にバレることはなかったというが、警察や病院だけではなく、弁護士まで巻き込んだうえで家庭崩壊や離婚につながっていてもおかしくはなかった。
もしも突然、中畑さんのように運命的な出会いがあったとしたら……男性として心が揺らいでしまう気持ちもわからなくもないが、既婚者の場合は踏みとどまったほうがいいだろう。<取材・文/今永ショウ>
すべてを失いかけた…
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