「一度もベッドで寝なかった」パリオリンピック3泊5日で合計27万円の節約旅
平和の祭典・オリンピック。今回はフランスのパリで開催されたが、円安の影響や現地の物価の高さを理由に応援に行くのを諦めた人もいるはずだ。旅行会社が主催する観戦ツアーでは、100万円を超えるプランも珍しくない。
「大変だったので二度と同じ思いはしなくないです! でも、なんだかんだ楽しい経験だったし、行って良かったと思います」
野宿氏に「今回の節約旅はどうだった?」とたずねるとこう返ってきたが、急に思い出したように言う。
「う〜ん、やはりベッドでずっと横になれなかったのがツラかったです」
なんと、3泊5日の旅程で一度もベッドで寝ていないというのだ。
そもそも、なぜ今回のオリンピックに行こうと思ったのか。
「サッカー日本代表を応援したかったんですね。大好きなFC東京の選手が出場しているので。あとは、ボクシングの選手が知り合いで、こんなチャンスは二度とないと思って、行く決心をしました」
とはいえ、驚くことに野宿氏は、フランスの物価を筆者から聞くまでまったく知らなかったようだ。
「オリンピックに行きたいとばかり考えていたので、物価のことなど一切気にしていなかったです。行くか行かないか、それだけで悩んでいました」
3泊5日で、野宿氏がフランスで使ったお金の内訳を聞いてみた。彼は帰りにインドに寄る予定があり、ニューデリー経由の帰国便だった。
●航空券
東京→パリ 8万8640円
パリ→ニューデリー 6万1899円
ニューデリー→東京 3万2960円
チェックイン費用 2万26円
●バス
パリ→ナント→パリ 1万4098円
パリ→空港 2825円
●電車
空港→パリ 1965円
パリ市内 666円
ナント市内 299円
1日乗り放題 2998円
●観戦チケット
ボクシング 2万5450円
サッカー 6769円
●飲食代
1万1726円
●合計(インド滞在時の費用は除く)
27万321円
ざっとこんな感じだが、本人としても「そんなに安くは済まなかった」というのが実情だ。
「思っていたよりもちょっと高くついてしまった印象ですね。パリでのフライト前にオンラインチェックインをしなかったので、追加料金で2万円取られました。あまりにも眠くて疲れていたので面倒くさくなって、どうせ5000円ぐらいだと思ったら高かったです。そこは無駄な出費でした」
そんなパリまで市川野宿(仮名・30代)という男が行き、なるべくお金をかけない方法でオリンピックを楽しんできたというので、今回は詳しい話をうかがってきた。
「一度もベッドで寝なかった」節約旅
3泊5日で合計27万円「思っていたよりもちょっと高い」
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