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キャバ嬢に「今まで使ったカネをぜんぶ返せ!」常連客の“逆恨み”で恐怖のどん底に

 東京・立川市のスナックに放火したとして44歳の会社員の男が逮捕された。男は店の常連客で「あなたとは誰も口をききたくない」と女性従業員に言われ、むしゃくしゃして犯行に及んだという。男女の欲望が渦巻く水商売において、客と折り合いがつかずトラブルに発展するケースは少なくない。 「私も逆恨みされたことがあります」  数年前に都内のキャバクラに勤務していたユナさん(仮名・27歳)が語る“恐怖体験”とは?

本気で付き合っていると勘違い

夜のお店での一幕

写真はイメージです。以下同

「毎日のように店に来て指名してくれるAさんというお客さんがいたんです。地主の人で仕事はほとんどしていなくて独身。私自身、色恋営業(本気の恋愛っぽく振る舞う営業)をかけたつもりはないのですが、Aさんの中では付き合っていると思っていたみたいです。店で話す内容も初めは普通でした。だんだん『いつ、うちの両親に会ってくれる?』『結婚式はいつがいいかな?』とか言うようになってきたんです」  日に日にエスカレートしていくAさんの言動に「毎日来てくれるとはいえ、さすがに怖くなった」とユナさんは語る。しかし、Aさんのお陰でナンバー入り(店で売り上げTOP10などの上位に入ること)できたため、多少は我慢をしていたというユナさんだが……。

他の客を威嚇

「他のお客さんにも迷惑をかけるようになったんです。私を指名してくれる他のお客さんが来たので席を抜けると、Aさんはあからさまに不機嫌な顔をするんです。  指名が被っているお客さんはお互いに見えない席に座ってもらいます。私が他のお客さんについているとき、Aさんはわざとトイレに行き、通りすがりにお客さんを睨んだりするんです。お客さんからも『あの人、大丈夫? 席戻ったほうがいいんじゃない?』と言われて、さすがにAさんを切るべきか考えるようになりました」
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「今まで使ったカネをぜんぶ返せ!」
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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