仕事

キャバ嬢に「今まで使ったカネをぜんぶ返せ!」常連客の“逆恨み”で恐怖のどん底に

「今まで使ったカネをぜんぶ返せ!」

プレゼント また、他にはこんなこともあったという。 「私が他のお客さんについているとき、Aさんにはヘルプの女の子についてもらうんです。でも、Aさんは私以外のキャストが席についてもまったく喋らないんです。キャストが話しかけても無視をしてお酒を飲んでいるだけ。そんなことが何度もあったから、『Aさんのヘルプにつきたくない』とキャストに言われるように……。ちょうどその頃、他にも指名のお客さんが増えてきたので、Aさんを切るつもりで距離を置くことにしたんです」  ユナさんはAさんへの連絡の頻度を徐々に減らしていった。また、Aさんが来店しても他の指名客を呼んでAさんの席につく時間を短くしていった。しかし、ユナさんが拒むほどAさんからの連絡はさらにしつこくなっていったという。 「『俺を切るなら今まで使ったカネをぜんぶ返せ!』という連絡が来るようになったんです。さすがに限界だなと思い『今までありがとうございました』と送ってブロックしました」  これでやっと解放される……と思ったのもつかの間。

店の外で待ち伏せされ…

「次の日、仕事が終わってキャストの子と飲みに行こうと歩いていたら、隣を歩いているキャストの子の顔が急に青ざめていったんです。そして、私にこっそりと耳打ちするように『Aさんがいます』って。怖くて後ろを振り向けなかったのですが、Aさんが私たちの後をずっとついてきていたんです」  Aさんはユナさんにブロックされたことを逆恨みし、店の外で待ち伏せしていたのだ。恐怖を感じたユナさんは店長に連絡をしてタクシーを手配してもらい、すぐに帰宅したという。 「幸い、店長を呼ぶとAさんの姿はなくなっていました。そのことがあってから出勤するのが怖くなったんです。それまで店までは歩いて通っていたのですが、いつAさんが現れるかわからないのでタクシーで出勤するようになりました」
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嫌がらせは続く
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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