仕事

モンスター新入社員の特徴。注意をしたら「パワハラだ」「訴える」対策はあるのか

モンスター新入社員の特徴は「裏表がある」

相談 企業から多くの「モンスター新入社員」の相談を受けることがあるという石川さんが感じる彼らの特徴とは、一体どのようなものか。 「まずは裏表があるということです。昨日まで『仕事がんばります!』と言っていたのに、次の日には退職代行を使って突然辞めてしまう。言っていることと考えていることが違うんだろうな、という印象の子が多いです。  さらに人間関係を断ち切ることに躊躇がない。30代よりも上の世代だとどんなに嫌なことがあっても『そうは言っても先輩にはお世話になったし、お礼くらいは言わないとな』なんて考えますが、彼ら(彼女ら)はどんどん断ち切る。情のようなものは全くありません。  また、極端に『残業はありえない』と思っている傾向にあります。どんな会社でも多少、数十分程度の残業が発生することはあると思うのですが、『残業がある会社=ブラック企業』と捉えていることが多い。『昼休みに先輩が話しかけてきたのが不快』と話すなど、業務時間以外の時間は1分も食い込まれたくないと考えているようです」  このように権利の主張が激しく、たとえ先輩が残業していても黙って帰るなどの行動も珍しくないという。 「おそらく、仕事よりもプライベートが何よりも大事だと考えている。そのこと自体はダメなことでは決してありませんが、長いスパンで仕事というものを考えていない感じも見受けられます。根拠もなく『自分は仕事ができる』と妙な自信があるのも特徴です」

若手との適切な距離感や付き合い方

 その思考を理解するのもひと苦労だが、どのように接し、付き合っていけばいいのか。 「前提として今の若手社員は、注意をすると“人格を否定された”と思ってしまう傾向にあります。仕事のやり方を注意されたのに、彼らの中では『お前はダメだ、無能だ』と言われたと“変換”されている。Twitterなどで『会社からこんなひどいことをされた!』と書かれているものの中には、事実を都合の良いように捻じ曲げ、まるで自分がすべて正しいかのように書かれているものもあります。  具体的にどんなことを言われたのか聞くと、まったくひどいことでもなんでもないことだったりする。それでも心から『パワハラされた』と認識しているのです」  なにも話しかけられなくなってしまいそうだが、それでは仕事にならない。お互いを理解するためには、どのようにコミュニケーションを取るべきなのか。
次のページ
飲みに誘うのは危険
1
2
3
4
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート