更新日:2022年11月30日 17:58
エンタメ

迷惑YouTuberに「勝手に自分を撮られた」場合、法律で対抗できるか

いきなりの声かけ「僕、YouTuberです!」

新宿駅東口 またこんなこともあった。夜20時過ぎ、新宿駅東口の階段を登って、友人が待つ喫煙所に向かっている最中だった。色黒の男が「こんばんは! 僕、YouTuberです!」といきなりカメラを向けてやってきた。こちらが「なんや、コイツ」と突っ込む暇も与えず、その自称・YouTuberはマシンガントークを続ける。 「今ですね、企画で色んな人の人生相談に乗ってるんです! お姉さん、パッと見た感じ企画に向いてそうなんで! なにか相談お願いします!」  呆気にとられてしまった。なぜ、見ず知らずのYouTuberに自分の人生相談なんかしなければいけないのか……。

撮影された動画が使われているのかさえ不明

 企画の内容はさておき、彼らは“YouTuber”とは言いながらも、自分の名前やチャンネル名を名乗らず、出演の承諾を得る前からいきなり動画をまわしていた。もしも事前に企画の趣旨を説明したうえで、謝礼としてAmazonギフト券の1000円分でもくれるのならば協力したかもしれない。それが唐突にカメラを向けられて「さぁ、どうぞ!」という状態だった。私は「無理です。この動画も使わないでください」と告げた。男からは「頼むよぉ〜」と頭を下げられたが、強く断ったところ、大きく「チっ!」と舌打ちをして去って行った。  その様子を悪びれることもなく撮影していたので、おそらく彼は常習犯なのだろう。結局、使われているのかどうか知らないが、不愉快極まりない。私は気が強いので「嫌なものは嫌だ!」と言えるが、なかには断れない女性もいるのではないかと思った。  そもそも彼らの行為は、なんらかの法律違反なのではないか……? そこで、今回のようなケースの法的見解や対応について、青山北町法律事務所の松本理平氏に話を聞いた(以降は、取材・文/藤井厚年)。
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弁護士の法律的な見解は…
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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