更新日:2022年11月30日 17:58
エンタメ

迷惑YouTuberに「勝手に自分を撮られた」場合、法律で対抗できるか

企画内容や承諾の条件はメールやLINEで残しておく

 こうしたトラブルや被害は近年増えているのだろうか。 「現段階では、そこまで相談が増えたという印象はありません。ただ、それは撮影されていることや動画が出ていることに“気づかない”パターンがほとんどだからと思われます。零細のYouTuberや配信者ならば、なおさらですね。  たまに相談されるのが、撮影は承諾したが、悪意のある編集をされた、最初の説明と違っていたというトラブルです。むしろ、法律相談としてあがってくるのは、このようなケースが多い。ただ、『言った』『言わない』の水掛け論になりがちなので、企画内容の説明や承諾の条件などは、契約書とまでは言いませんが、最低限メールやLINEで残しておく必要があります」  SNSが発達して一般人でも「メディア」になれる時代となったが、その取り扱いには注意が必要と言えよう。だれもが被害者にも加害者にもなりうるのだ。 「エンターテインメントは自由な発想をもってクオリティが担保されるものだと思います。クリエイターも最低限の節度をもって撮影を行わないと、YouTubeなどの運営側や法律により、その表現の自由が縛られる結果になります。なので、撮影する側には自覚をもって制作を行っていただきたい。撮影される側も被害を受けた場合には毅然とした対応を取ってもらい、自治が成り立つことが理想かと思います」 【青山北町法律事務所・松本理平】 慶應義塾大学経済学部経済学科、九州大学法科大学院卒業。複数の都内法律事務所での勤務及び大手金融機関での出向を経て「青山北町法律事務所」設立。芸能関係の案件・男女トラブル・企業法務などを中心に取り扱う。合同会社 青山北町リサーチ 代表社員(現任)、一般社団法人 探偵協会 理事(現任)、その他コメンテーター等にてメディア露出多数。 <取材・文/吉沢さりぃ(前半エピソード部分)、藤井厚年>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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