仕事

歌舞伎町で働く女の子たちの駆け込み寺。スナックママの“愛され力”

 男に媚びを売るだけの誰でもできる仕事――夜の街で働く女性たちは、そう色眼鏡で見られがちだ。が、実際には、多種多様な客の要求を見抜き、日々の自己研鑽をも必要とする高度な接客能力が求められる。  クラブ、キャバクラ、スナック、ショーパブ…様々な業態で働く女性たちの普段は口にしない“仕事論”を掘り下げ、仕事と人生のパフォーマンスを上げるヒントを見つけていきたい。
みやび

みやびさん

お客様に必要とされていると感じると、もっと頑張りたいと思う 歌舞伎町 スナック「Barるーじゅ」みやびさん

 歌舞伎町に居を構えながら、繁華街の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた雰囲気と、温かみのある空間で、男女問わず愛されるスナック「Barるーじゅ」。ママを務めるみやびさんは、水商売歴10年以上のキャリアを誇る一方で、昼間はネイルサロンの経営者という顔を併せ持つ。  昨年、「第一回ナイトクイーングランプリ」に出場してガーベラ部門プロフェッショナルクラス初代準グランプリに輝いた彼女が、再びナイトクイーングランプリの同部門にエントリーした理由とは?そして多忙な日々でも、夜の仕事にひとかたならぬ情熱を傾ける原動力とは? ――昨年に続いてのナイトクイーングランプリ出場ですが、どうして再チャレンジしようと思ったのでしょうか? みやび 昨年は、たまたまお客様がナイトクイーングランプリの審査員をされていて、その方から勧められて、軽い気持ちで出場したんです。審査期間はお仕事との両立が大変でしたが、まずはファイナルステージに進出できればいいなと思っていました。ところがファイナルステージまで残って、うっかり2位という結果をいただいたので、もっと頑張れば1位を獲れたかもしれないという悔しさもあったんですよね。それで今年は自分の意志でエントリーさせていただきました。

コンテストに出てないとなまけてしまう

――昨年、ナイトクイーングランプリに出場して、何か自分の中で変化はありましたか? みやび コンテストに参加したことで、美しくなろう、生活をちゃんとしようと、女性としての意識が高くなったんです。そのおかげでダイエットにも力が入りましたし、大会後にお客様から「綺麗になったね」と言われることも増えて、調子に乗って「2022 MISS JAPAN(ミス・ジャパン)」にも出場したんです。 ――結果はどうだったんですか? みやび 東京大会のファイナリストになりました。もともと賞を狙っていた訳ではなく、すごくズボラな性格なので、このままだと、まただらけてしまうなと。だから自分を追い込むために出場したんです。再びナイトクイーングランプリに参加したのも、出ることに意味があるというか。もちろん出るからには1位を獲りたいですけど、評価をいただけると自信にも繋がりますし、何よりお客様も喜んでくださいます。私的に昨年の大会はターニングポイントでしたし、どうせならグランプリを獲るまでは出ようかなと思います(笑)。
みやび

本人提供写真

次のページ
18歳から盛り場を転々と…
1
2
3
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ