仕事

看護師、バックパッカーから銀座へ。南国育ちホステスの笑顔に癒される

ホステスが舞台に立つことに感動

――去年、ナイトクイーングランプリのファイナルステージを観に行ったそうですね。 望月 望月明美ママに誘われて観に行かせていただいたんですけど、本当に感動しちゃって。夜の仕事って日の目を見ないというか、陰で支える存在みたいなところがあるじゃないですか。そういう夜の仕事をする女性たちがステージに立って、ランウェイを歩いて、各々が思っていることをちゃんとアピールしてという姿を見た時に、純粋にかっこいいなと思いましたし、いつか私も出られたら素敵だなと思いました。 ――過去にミスコンなどに出た経験はあるんですか? 望月 一度もないです。内気で恥ずかしがり屋なので、人前に立つのも苦手なんです。自分に自信がないから、そういう場は避けていました。でも、せっかく銀座に戻って頑張ろうと思っている時に、いつまでもそういう気持ちだと何も変わらないですし、こういう機会があるんだったら挑戦しないと後悔しそうだなと思って、今回エントリーさせていただきました。

夜の仕事について真剣に考えるきっかけに

――ご家族やお客様の反応はいかがですか? 望月 家族は協力的で、人気投票もしてくれています(笑)。お客様も応援してくれていて、「どんどん挑戦するべきだよ」と言ってくれます。ただ一番付き合いの長い練馬時代からのお客様にグランプリを獲りたいというお話をしたら、「グランプリなんて無理だよ」みたいなことを言われて笑われたんです。エントリーしてからの2か月間、いろいろな人と関わって、たくさんの講座を受けさせていただいて、ダイエットなど自分磨きも頑張って。どんどん自分の中で自信も生まれていたから、何でそんなことを言うんだろうとショックを受けて……。私もエントリーした理由を伝えていなかったので、どれだけの意欲を持ってナイトクイーングランプリに臨んでいるかを本気でお話ししたら、お客様も反省してくれて、今は誰よりも応援してくれています。 ――長い付き合いのお客様ですから、ひかりさんの熱い思いが伝わったんでしょうね。最後に意気込みをお聞かせください。 望月 今は成長した自分を見せるために、これまで抱えてきたコンプレックスや弱い自分、甘えてきた部分などを徐々に変えている段階です。ファイナルステージに出場できたら、殻を破った姿を見せたいですし、夜の仕事を真剣にやっている人間として、みなさんに思いを発信して、グランプリを獲りたいです!  望月ひかりさんは、10月10日に本戦を迎える「ナイトクイーングランプリ」のカサブランカ部門プロフェッショナルクラスにエントリーしている。同イベントは、水商売業界のさまざまな業態で働く女性たちの知られざる魅力・ポテンシャルを表舞台で披露し、“夜の女王日本一”を決めるコンテスト。誇りを持って夜の仕事に情熱を傾ける彼女が、どのような成長を見せるのか期待は膨らむばかりだ。 取材・文/猪口貴裕 撮影/星亘 協力/日本水商売協会
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
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