通常は月に6万円程度の課金をするというヒロシさん。それでも趣味としては十分高額であるが、推しが参加するイベントとなるとさらに課金額は増してしまったという。 「投げ銭の過去最高額は月に20万円くらい。月にといっても、イベントで一気に投げたから、実質3日で20万円ですね。あの時はなんとしても勝たせてあげたいコがいました。イベントってライバル配信者の順位も見られるんです。で、“イベラス”っていって、イベントのラストに差し掛かると、投げ銭額も急激に増えて順位がコロコロ変わっていきます。それでライバルが一気に順位を上げたとなると、『こっちだって！』とムキになってしまって……。人気配信者はイベラスだけでトータル100万円以上も投げてもらっていることもありますよ」 　それだけの課金となると、さすがに1人飲みをしていた時の予算はオーバーしているとのこと。多額の出費をしてまで喜ばせたくなるライバーとは、ヒロシさんにとってどういった存在なのだろうか。 「僕にとってライバーは“コミュニケーションを取れるアイドル”といった感じですかね。普通の有名アイドルがライブ配信をやるとなったら、コメントなんてほとんど読めないほどの量がくるので、高額アイテムを投げた人の名前しか読んでくれないなんてアイドルもいます。でも一般人のライバーは数が少ない分必ず読んでくれますし、ちゃんと返答してくれるので、普通に会話しているような気持ちになれるわけです」 　飲みながら観て、コメントを送ったら必ず返事をくれるというのだから、ライバーと一緒に飲んでいるような気持ちになれるのだろう。自宅での1人飲みが日常的になっていたあの頃は、何よりも至福の時間となっていたに違いない。