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女性ライバーに“3日で20万円”課金する中年男性のリアル「貢献できることが楽しい」

コロナ禍によって高まったライブ配信需要

投げ銭

居酒屋で飲みながら一般女性のライブ配信に投げ銭をするヒロシさん

 コロナ禍となって以降、ライブ配信需要が急速に高まっている。アイドルやタレントだけでなく、一般人でもスマホ1つで気軽に始められることから、外出自粛によって収入が減ったことで始めた人も多いようだ。  そして現在は、本業の仕事が復活した後も副業として続けている人、またはライブ配信が“本業そのもの”となるほど稼いでいる人もいるようで、ライブ配信業界の熾烈な争いは今もなお続いている。  また、配信者だけでなく視聴者も増えているようで「家飲みが増えたことでライブ配信を見るようになった」という人が多い模様。居酒屋に通っていたルーティンが崩れ、家飲みを日常的に行うようになった人の酒のお供になっているようだ。なかには「今まで飲み以外にお金を使うことはほとんどなかったが、投げ銭で散財してしまっている」という人もいる。  果たして、コロナ禍でライブ配信にのめり込んだ人は、どのくらいの金額を投げているのだろうか。

最初は投げ銭のシステムすら知らなかった

 話を聞いたのは都内在住のヒロシさん(49歳男性)。コロナ禍で家での1人飲みが増え、最初は動画サイト「Buzz Video」で普通の動画を観ていたが、途中からライブ配信の存在を知り、徐々に観るようになっていったという。 「Buzz Videoのオススメで出てきた一般人の女性がとても美人で、その人の配信を観るようになりました。最初は投げ銭のシステムがあることすら知らなかったんですよ。でも他のリスナーの動きを見ていたら、アイテムというのがあって、それを買って配信者にプレゼントできることがわかりました。  正直最初は『そんなんにカネ使うなんてバッカじゃねぇの』と思っていたんですけど……。他の人が投げているのを見て、自分も試しにちょっとだけ投げてみることにしたんです。そうしたら、ライバーが反応してくれるわけですよ。『ヒロシさん、プレゼントありがとう!』というように、ちゃんと名前を呼んでくれるので、それが気持ち良くて……笑。でも最初は50円とか100円とかの少額でした。このくらいの額なら良かったんですけどね(笑)」
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エスカレートしていく投げ銭額
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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