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1億超えで落札された馬の実力は?デビューを待つ評判馬を元競馬誌編集長が徹底解説

デビューを待つ期待の評判馬をご紹介

競馬

秋の東京デビューから翌年のダービーを制したレイデオロ。その翌年には天皇賞(春)も勝利した 
写真/橋本健

 2歳馬のデビュー時期は年々早まってきており、2歳戦の開幕となる6月の東京開催には、大手牧場の良血馬が大挙スタンバイ。  とはいえ、昔から秋の東京・京都(今年は京都改修のため阪神)デビューが王道で、直近10年のダービー馬をみても、21年シャフリヤール(10月京都)、17年レイデオロ(10月東京)、16年マカヒキ(10月京都)、15年ドゥラメンテ(10月東京)、13年キズナ(10月京都)と、半数の5頭がこの開催からデビューしています。  そこで今回は、今後にデビューを控える注目馬を紹介したいと思います。

菊花賞デーに初陣予定のサトノグランツ

サトノグランツ 牡 栗・友道 父:サトノダイヤモンド 母:チェリーコレクト  まず最初に紹介するのはサトノグランツ。2021年のセレクトセール1歳セッションにて、1億500万円(税抜)で落札された馬です。馬名からも想像がつく通り、オーナーは(株)サトミホースカンパニー。  兄姉は全てJRAで勝利している、いわゆる「クズの出ない」血統で、半兄ワーケアはホープフルS3着、弥生賞2着とクラシック路線の王道を歩みました。  春先に取材した際、ノーザンF早来の木村厩舎長は「一番進んでいた組でしたが、外傷があったので、秋目標に切り替えました。非常に乗り味のいい馬です」と高評価。満を持しての初陣となります。  デビュー予定は10月23日の阪神芝1800m。菊花賞の当日です。  後の活躍場が顔を揃えていた新馬戦を「伝説の新馬戦」と呼ぶのですが、菊花賞デーの新馬戦は「伝説の新馬戦」率が高いことで知られています。2008年はアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスが1~4着。2009年はローズキングダムとヴィクトワールピサのワンツー決着。最近では、2020年にシャフリヤールが菊花賞当日の新馬戦を勝っています。  偉大なる先輩たちに続けるか、要注目です。
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母に8戦8勝の名馬を持つルモンドブリエ
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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