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1億超えで落札された馬の実力は?デビューを待つ評判馬を元競馬誌編集長が徹底解説

母に8戦8勝の名馬を持つルモンドブリエ

ルモンドブリエ 牡 栗・友道 父:エピファネイア 母:ラクレソニエール  友道厩舎からもう一頭、ルモンドブリエを紹介しておきましょう。  お母さんのラクレソニエールはフランスでG1・2勝を含む8戦8勝の名牝。本馬は社台レースホースで、総額1億円で募集されました。  ノーザンファーム生産馬が圧倒的に強い時代が続いていましたが、先週も東京でビヨンドザヴァレーが新馬勝ちを収めるなど、ここにきて社台ファーム勢に復権の兆しが見て取れます。そしてその社台ファーム生産馬の真打ちともいえるのが、このルモンドブリエでしょう。  春先に取材した際、社台ファームの青田氏は「力強く躍動感のあるフットワーク。大きいところを期待してしまう馬ですね」と賛辞を送っていました。  デビュー予定は10月16日。手綱を取るのはC.ルメール騎手です。

「遅れてきた大物」の資格十分。バトルハーデン

バトルハーデン 牡 栗・矢作 父:ドゥラメンテ 母:ラヴズオンリーミー  半兄にリアルスティール、ラヴズオンリーユーをもつ超良血。古馬になって本格化した兄姉と同様、ややゆっくりめの成長曲線を描いているようで、北海道でじっくりと調整されていましたが、いよいよ移動の声がかかりました。10月8日にはノーザンファームしがらきに到着しています。  リアルスティールも12月デビューから春のクラシックに間に合ったように、デビューさえすれば結果は自ずとついてくる血統。そしてその特性を知り尽くしている矢作調教師が管理するというのも大きな魅力です。  これから入厩して、ゲート試験も受けることを考えると、デビューは早くても12月でしょうか。  とはいえ、かつては暮れの阪神芝2000mこそ「伝説の新馬戦」と呼ばれていました。アグネスタキオンやファインモーションを超える活躍を期待しましょう。
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“二刀流”に期待が掛かるノルドヴェスト
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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