恋愛・結婚

現代の既婚者同士の新しい関係性。「セカンドパートナー」とは

普通の夫婦に戻りやすいというメリット

セカンドパートナー離婚に対して卒婚が持つ最も大きなメリットは、一つは普通の夫婦に戻りやすいという点であり、もう一つは離婚に至る場合も不毛な対立を避けられる点です。また、年齢を重ねてくると、仕事上の付き合いや、親族との関係など社会生活も積み重ねがあり、簡単に離婚するわけにいかないというケースもあるでしょう。 結婚生活と離婚の中間地点を作ることによって、結婚生活を続けるトラブル、離婚をするトラブル、そのどちらも緩和できるというわけです。 セカンドパートナー卒婚に対するアンケート結果では、「卒婚をしたいと思いますか?」という質問には、男女合わせて「はい」が37%、「いいえ」が63%となっています。 卒婚自体が、ある程度の年齢になってからするもののため、その存在に現実感があるのでしょう。年代別に見ていくと年齢が上がるごとに、「はい」の数値が上がっていきます。 特に40代から50代になる時に、一気に男性の「はい」という回答が増え、それまで女性のほうが多いのに、50代では1:1に近づいていくのが特徴です。 これは定年を見据えた時に、男性の気持ちが大きく変わることを表しているのでしょう。 ただし、この卒婚を“不倫の手段”としてみるのはお勧めしません。卒婚を配偶者以外の異性との出会いといった側面から見た場合、必ずしも相性がよいとは言い切れないからです。

婚外恋愛の自由に関しては書面上で残しておく

夫婦間でどう取り決めをしようとも、法律上は婚姻関係があります。つまり、不倫関係を配偶者から責められて慰謝料を求められた際には「卒婚しているから大丈夫だと思った」は通用しないのです。 卒婚となれば、いつしか外の異性に目が向くのは自然の成り行き。そのときになって揉めないように、婚外恋愛の自由に関しては、口約束ではなく書面上で残しておくのが良いでしょう。
みわ・けんじ/ノマドマーケティング株式会社代表取締役。1981年、愛知県生まれ。慶應義塾大学在学中から出会のイベントを企画、実行する。数々のカップリングを成功させ、出会の仕事の面白さを実感する。大学卒業後、一般企業に就職。インターネットでの出会いに未来を感じ、独学でホームページの制作・運用を学ぶ。アフター5と休日のサイドワークとして街コン・婚活サイト「e-venz」を2009年に立ち上げる。同サイトが人気となり、2014年に起業。出会いイベントのプラットフォームサイト、オウンドメディアの先駆けとして、新しい出会いの形や情報を提供し続けている。著書に『婚活ビジネスの教科書』『AI婚活』がある。

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