更新日:2022年12月08日 04:23
カーライフ

34GT-Rが5500万円!フェラーリやランボルギーニより値上がりする理由――2022年トップ10

価格がフェラーリ超え

オートクラブ

このデザイン、出た時は「なんてブサイクなんだ!」と思ったけれど、時がたてばたつほど、全面的にカッコよく見えてきたっ!

 身近に、34GT-Rのオーナーがいる。ナンバー1自動車雑誌『ベストカー』編集長のイイジマだ。彼がソレを持っていることはずーっと前から知っていたが、正直、なんとも思っていなかった。「どうせポンコツだろ」くらいにナメていたのだ! それが、あれよあれよという間に私のフェラーリの価格を超えてしまった! ショック!  34GT-Rが生産されたのは、’99年~’02年まで。出た時に試乗したけど、もう20年くらい乗ってない。「戦車みたいなクルマ」だった覚えはあるが、いったいどんな感じだったっけ。これは久々に運転させてもらうしかない!

14年前に440万円が1500万円!

 イイジマの34GT-Rは、狭い路地の奥にある自宅駐車場にギリギリのスペースで置いてあった。車庫には屋根もない。見るからに「いつの間にか値上がりしちゃったけど、そんなの関係ありませんヨー」という風情だ。イイジマ号は’99年式で、グレードは「Vスペック」。走行距離は約8万㎞。今の相場だと1500万円くらいである。 「14年前に440万円で買ったんです。その時すでに9年落ちでしたから、ぜんぜん下がってないじゃん、高いなあと思いながら、かなり無理して買ったんですよ」(イイジマ)  新車価格は559万円。9年落ちの中古が440万円もしたんじゃ、高いと思って当然だ。それが1500万円になるなんて、世界中の誰ひとり思っていなかった!
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280馬力は仮の姿
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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