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「THE FIRST TAKE」が日本人にウケる理由は?1.9億回再生された動画も

大人気コンテンツ「THE FIRST TAKE」とは?

『第73回紅白歌合戦』に幾田りらの出演が決まりました。milet、Aimer、Vaundyとのコラボで「おもかげ」を披露します。昨年の12月17日にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開されると、ストリーミングと合わせた総再生回数が1億回を超える大ヒットを記録しました。  チャンネル登録者数が700万を超える「THE FIRST TAKE」。その名の通り、一発撮りの緊張感が伝わるライブ動画が人気を博しています。最新のアーティストだけでなく、Def Techやnobodyknows+など、ちょっと懐かしいJ-POPもバズらせる影響力を持つ大人気音楽コンテンツです。  でも“よく知らない”、“見たことがない”という人もいるかもしれません。ここからはその魅力と特徴を紹介したいと思います。

白いスタジオに置かれた一本のマイクで「一発撮り」

 まずはアーティストの人柄が伝わる演出です。スタジオには観客もいなければ余計な装飾もない。歓声や拍手、観客の表情からパフォーマンスの良し悪しを読み取ることもできません。  外部からの情報が一切遮断された状況で気持ちを整えるのは至難の業であるはず。だからこそ、歌い出すまでの仕草やルーティンに個性があらわれるのですね。 「さすらい」を演奏した奥田民生は大きな咳払いをして、ほんの一瞬ギターのウォーミングアップを終えるや、「さぁいきましょう」。 「Boyfriend」を披露したハリー・スタイルズは、すっとやってきてサラッと自己紹介をしてすぐに演奏をする。幾田りら、milet、Aimerは、何も語らずアイコンタクトでほほえみ合うといった具合に。  音楽のスタイルだけではない、キャラの違いが如実にあらわれるライブパフォーマンスであること。「THE FIRST TAKE」が他と一線を画している点なのだと思います。
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「音楽に没入したい」日本人にマッチしている
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音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4

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