仕事

忘年会すら上手く使えない会社員は「ポンコツ人材」まっしぐら/猫山課長

上司の立場での有効活用

 一方で、上司としても宴席は貴重な指導機会となります。2時間以上同じ会場に同席し、お酒を酌み交わしながら会話できるわけですから有効に利用していきたい。  この場合、部下が酔うとどうなるかを把握するのもリスクマネジメント上大切ですが、それに加えて普段は話さないことをどんどん出すべきです。それはグチだって構いません。  若手は上司の自慢話、思い出話、愚痴を嫌うと言われていますが、老害認定されることを恐れず、お構いなしに話すべきです。できる若手は、そこから多くのヒントを得るからです。若手に配慮した話では上司も本音を盛り込みにくく、互いにとって何も得るものがなくなります。本音にこそ、価値があるのです。  成長機会がこれまでのように与えられない中で、忘・新年会のような飲み会は若手にとって貴重な成長機会となります。その機会を無駄にせず、上司に張り付きさまざまな話を引き出す若手と、嫌々参加したことを表情に出し冷笑を浮かべている若手との差は残酷なほど開くでしょう。言い変えれば、宴席で上司を手球に取れないようでは期待ができないということです。  身内の飲み会でさえ上手に立ち回れない人物が、「できる人材」と評されることなどないのですから。
金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。初著書『銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術』が発売中。Xアカウント (@nekoyamamanager
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