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忘年会すら上手く使えない会社員は「ポンコツ人材」まっしぐら/猫山課長

note作家の猫山課長と申します。金融機関で課長をしながら、ネットでは働き方やキャリアに関する執筆活動を行い、ありがたいことにSNSなどで多くの反響をいただいています。今回は年末ということもあり、コロナ時代の忘年会の存在意義について考えてみます。

忘年会がなくて「ラッキー」と思ってはいけない

忘年会

写真はイメージです

 12月に政府はコロナ分科会を開き、行動制限などを求めないことを発表しました。感染対策は個人の判断に委ねる形となりましたが、この発表に関係なく忘年会が復活した会社も多いのではないでしょうか。  ここ2、3年はコロナにより忘・新年会はほとんど行われておらず、特に若手は「ラッキー!」と思っていたことでしょう。しかし、そんなことを思うあなたはすでに負け組です。忘・新年会を成長の機会と捉えられないほどの意識の低さでは、これからの時代を勝ち抜くことは難しいのです。  働き方改革やリモートワークにより、上司は指導の時間が割けなくなっています。また、ハラスメントが社内で厳罰化されたことにより、キツい指導は御法度との風潮も出てきています。以前と比べて若手は指導を受けられなくなっているのです。  私の勤務する金融機関では、支店長から「指導する時間がない。本部から指導してくれないか?」との嘆願がよくあります。現場の上司は指導不足を隠そうともしません。それくらいの事態です。若手は現在の環境に浸かっているだけではポンコツ人材まっしぐらでしょう。  とはいえ悲観することはありません。同年代が皆そうであれば、より多くの成長機会を能動的に追いかけていくことで一歩抜け出せます。それこそ、忘・新年会だって、成長の機会にできるのです。

忘年会で上司から聞きだす「3つホンネ」

 宴席ではお酒が入りますので、上司も本音をこぼしがちになります。お酌はめんどうな行為ですが、お酒を注ぎつつホンネを聞き出し成長のヒントとするのです。聞き出すべきは下記の3つです。 1 社内政治 社内政治は極めて重要です。誰が権力を握っているのか、社内の歴史を含めて知っておくべきです。そして誰が「勝ち馬」なのかも把握しておいて損はありません。 2 自分への評価 普段から評価を聞いているかもしれませんが、それは配慮に包まれたものです。お酒が入ることにより「本当の評価」を引き出すことが可能です。上司は酔っていますから残酷な発言が出るかもしれませんが、知っておけば今後の努力の方向が定まるでしょう。 3 これから意識すべきこと 上司は社会と会社を若手より知っていますから、これからのトレンドと伸ばすべき能力について見立てを持っています。上司に投げかけるべきキラーワードは「もし、新入社員に戻れたら何をしますか?」です。その回答には多くのヒントがあるでしょう。
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上司の立場では?
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金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。初著書『銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術』が発売中。Xアカウント (@nekoyamamanager

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