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真っ赤な下着で年越し、窓から家具をetc. 年末年始に“トンデモ風習”のある国は…

胃もたれ必須の年越し料理に、真っ赤な下着

コテキーノ

スパイスが入った食べごたえ満点のコテキーノ

 新しい年に運を呼び込むために行われる縁起担ぎはまだまだある。  食べ物ではコテキーノと呼ばれる腸詰め肉と、レンズ豆の煮込みが有名だ。コテキーノは腸に豚ミンチと脂身と皮などを詰めたもので、ボリュームもコラーゲンもたっぷり。レンズ豆は形が金貨に似ていることから、これを食べればお金が貯まるという縁起物だ。  本来は日本の年越しそばのように日付が変わる直前に食べるものなのだが……こんなコッテリしたものを深夜に食べるのはなかなかの苦行!最近では大晦日のディナーにしたり、元旦に食べるという人も少なくない。  また、面白い縁起担ぎでは、年越しには赤い下着を身につけると一年間ラッキーになるという言い伝えがある。
下着屋

年末が近づくと、下着屋の店頭は赤一色に染まる

 そのため、大晦日が近くなるとどの下着屋も真っ赤な下着をショーウインドウに飾って、大々的に売り出すようになる。この縁起担ぎは男女共に有効なので、カップルは互いに真っ赤な下着を贈り合ったりもするようだ。

白熱の年越しホームパーティー

 人でごった返す広場やカウントダウンイベントを避け、ホームパーティーを楽しむ人も多いが、家でも大騒ぎすることに変わりはない。  テレビ画面でカラオケを流してみんなで熱唱したり、トンボラというビンゴのようなゲームで大いに盛り上がる。トンボラはクリスマスシーズン中に人が集まるとよく行われるゲームで、互いにプレゼントを持ち寄って賞品にすれば更に白熱すること間違いなしだ。
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年始最初のイベントは6日の公現祭
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2009年よりイタリア在住。料理と旅行とモノづくりが趣味のシングルマザー。フィレンツェ市公認「ホッビスタ(趣味でモノづくりをする人)」。イタリア在住ライターとして多数の媒体に執筆する他、企業向けマーケティング・リサーチや料理研究など幅広く活動。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
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