更新日:2022年12月18日 11:17
エンタメ

M-1決勝、元ファイナリストが断言する「ネタ順が結果を大きく左右する理由」

どうような「基準点」でスタートするのか?

キュウ

キュウ

 12月18日18時34分。決勝戦の幕が開く。  今回の決勝は何はともあれ「笑神籤」によるネタ順が楽しみで仕方がない。「スローテンポの『キュウ』がトップだったら、どんな空気になるのか?」、「奇想天外な『ヨネダ2000』がトップだったら、番組自体がどうなってしまうのか?」など楽しみが尽きない。
ヨネダ2000

ヨネダ2000

 例年、審査員はトップ出番のコンビの点数を「基準点」にする傾向にある。  しかし、今回のファイナリストはこれまで歴史を重ねてきた「漫才」の範疇からはみ出している個性派が多い。誰がトップになり、どんな「基準点」が出るのか? そして、その後にどういう形で点数が推移していくのか? 審査員の好みも割れそうなだけにこの辺りも注目したい。

トップ出番でも勝てるかもしれないコンビ

さや香

さや香

 それだけに、今回は「どのコンビが、どのコンビの前後に漫才を披露するのか?」が重要になるのではないかと予想する。  その中で注目したいのが「さや香」だ。前回の記事でも書いたように超個性派が揃う中で、際立つのが「さや香」のスタイルだと思う。だから順番に左右されることがないはずだ。  当然、本人たちはトップ出番を嫌うだろうが、彼らならば2005年「笑い飯」以来のトップ出番からの最終決戦進出はおろか、2001年「中川家」以来のトップ出番からの優勝が狙える。
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新たな審査員たちがどんな判断を下すのか?
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

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