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まだクリスマスは終わらない! 海外の年末年始「年越しの鐘の音」に合わせてブドウを食べる国は…

みんな大好きクリスマス宝くじ

 ところで、日本の大晦日には年末ジャンボ宝くじの抽せん会がありますね。スペインでこの年末ジャンボに相当するのがクリスマス宝くじです。日本同様によく当たりが出る人気の売り場もあり、もっとも有名なのがマドリード中心部にあるドーニャ・マノリータ。開店前からできる長い行列は、近所の商店のウィンドーや入り口をふさいでしまうと苦情が出るほど。ここには夜中から並ぶ人もいるので、辛抱強く何時間も待って宝くじを買い求めます。  このクリスマス宝くじの当せん金はさほど高額ではないものの、世界でもっとも当たる確率が高い宝くじのひとつとして知られていて、スペインでは7割以上の人が購入するそうです。抽せん会は毎年12月22日にマドリードの王立劇場で開かれ、その様子はテレビやラジオで延々と中継されます。私が以前勤めていた会社では、ラジオで抽せん会を聞きながら働く同僚が何人いたことか。それほど人気の高い宝くじなのです。  このように日本とはまったく異なるスペインのお正月。今年は残念ながら日本には帰らないので日本とスペインの習慣をミックスし、赤い下着を着て年越しそばを食べ、12粒のブドウで新年を迎える予定です。それでは皆さま、良いお年をお迎えください!! <文/田川敬子(海外書き人クラブ)>
2002年よりスペイン在住。ライター、コーディネーターのほかオリ―ブオイル専門家として活動中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
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