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年利35%も夢じゃない?投資家がチェココルナ「スワップトレード」の極意を伝授

買い下がりとユロドル売りのヘッジが有効?

ユーロと連動するチェココルナ

【ユーロと連動するチェココルナ】チェココルナ/円の値動きはユーロ/円とほぼ一致する。Yuki氏はユーロ急落に備えて、チェココルナ/円がサポートとなる5.4円前後まで下げたら買い下がる予定

「私はインターバンク時代にチェココルナを触ったことがありますが、当時は、年末になると金利が急落して大きく売り込まれる不安定な通貨だったと記憶しています。今はインフレへの対抗措置として金利を引き上げているため、割高に推移しているにすぎないという点は注意しておくべき。 そもそも連動性の高いユーロの先行き見通しも不透明。’23年は景気後退局面に入るリスクもある。実際、EUの盟主・ドイツはマイナス成長が濃厚。少なくとも対ドルではユーロ安が進行する可能性が高いと見ています」  値下がりリスクを想定したチェココルナ投資法はあるのか? Yuki氏は買い下がりを念頭に入れているという。 「足元では5.8円の高値圏にありますが、円高やユーロ安が進んだ場合は少なくとも10%以上の値下がりリスクがあると想定しています。 ’14年と’18年の高値水準である5.4円が当面のサポートになる可能性があるため、そこまで下げてきたら買い下がり、過去最安値圏の4円まで下げても耐えられるレバでスワップ運用を続ける予定です」

チェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的

ユーロ/ドルの売りでヘッジできる?

【ユーロ/ドルの売りでヘッジできる?】チェココルナ/円とユーロ/ドルの連動性は見られないが、’23年のユーロ/ドルの上値余地は限定的のため、売りでチェココルナ安のヘッジをかけるのも有効か

 ’23年に限れば、ユーロ/ドルを売ってリスクヘッジする手もあるそうだ。 「チェココルナ/円とユーロ/ドルの連動性はないため、長期のヘッジ通貨にはなりませんが、今年に限ればユーロ/ドルが大きく上昇する可能性は低いうえに、売りポジションには現状、スワップがつく。 今年の為替市場はすべてFED(米連邦準備制度)の政策次第なので正確に予想するのは難しいのですが、仮に年後半から米国が利下げに転じてもユーロ/ドルがさらに10%以上も値上がりする可能性は低い。一時的なチェココルナ安のヘッジ通貨としては効果的かも」(リウム氏)  当然、チェコ中銀の金融政策次第でスワップ金利が下がる可能性もある。だが、レバ3倍で年利35%なら、3割値下がりしてもプラス。’23年限定なら投資妙味あり!? <取材・文/池垣 完(本誌) 図版/ミューズグラフィック チャート/TradingView 写真/JK21/PIXTA> 【Yuki】 兼業投資家。シストレや注文・決済をループさせるループイフダン、スワップ運用を実践。ほぼ放ったらかしで年間数百万円の利益をあげ続ける。@kawaselab 【リウム】 FXトレーダー。某証券会社で為替トレーダーを務めた後、個人トレーダーに転身。FX、バイナリーオプションで稼ぎ続けるなかで、FXサロンも運営。@RiumFX
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