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年利35%も夢じゃない?投資家がチェココルナ「スワップトレード」の極意を伝授

世界的な金融政策の転換局面で着実に稼ぐ方法とは?今回は兼業投資家のYuki氏が実践するチェココルナ投資を初公開。目指せ、ローリスク・ハイリターンスワップ投資!

チェココルナ/円が面白い

チェココルナ ’23年相場は荒れ模様。その原因の一端は日銀にある。昨年12月に事実上の利上げを実施して以降、急激に円高が進行。足元のドル/円は130円の大台を大きく割り込んでいる。  おのずと、’23年はさらなる円高が進むと予想する市場関係者が増えているが……円を売って高金利通貨を買う非常にシンプルなスワップ投資を続ける投資家もいる。 「一部の国内FX会社が昨年10月から取り扱いを開始したチェココルナ/円が面白いんです。チェコはインフレ率が16.2%(’22年11月)もあるので政策金利は7%まで引き上げられましたが、FXのスワップ金利はそれ以上に高く、10%を超えている。高金利通貨として人気のメキシコペソなどよりも高いんです」  こう話すのは昨年からチェココルナ/円のスワップ投資を開始した兼業投資家のYuki氏。現在、レバ3倍で買いポジションを保有しており、そのスワップ収入の想定利回りは35%にも達するという。
Yuki氏

Yuki氏

チェコはCEEの優等生

中・東欧各国の政策金利推移

【中・東欧各国の政策金利推移】ハンガリーの政策金利が13%と最も高く、チェコはポーランドとほぼ同水準。ただし、スワップ金利は10%にのぼる

「実はチェコはCEE(セントラル&イースト・ヨーロッパ=中・東欧)の優等生。国債の格付けは日本よりも高く、政府債務残高はGDP比率で40%程度と低い。 また、日本のメーカーも多数チェコに進出しており、工業製品の輸出が伸び続けている貿易黒字国でもあります。だから、チェココルナは同じCEEのポーランドズロチやハンガリーフォリントよりもパフォーマンスがよく、対ドル、対ユーロで見ても値動きが安定している。連動性の高いユーロが暴落しない限りは買って放置してもよさそうです」  とはいえ、“新参者”のチェココルナは典型的な新興国通貨。金利の高さにはそれなりの理由がある。かつて某証券会社で為替トレーダーとして活躍したリウム氏が話す。
リウム氏

リウム氏

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買い下がりとユロドル売りのヘッジが有効?
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