連なった背骨の空間には脊髄という神経の中枢が存在します。脳から体の各所へ指令を送ったり、反対に情報を脳へフィードバックしたりするための根幹になっています。背骨は背筋によって積み上げた状態をキープされているはずですが、運動不足や長時間のデスクワークで背筋が弱ると背骨のポジションが悪くなってしまい、中を通る脊髄の働きも低下します。 　これは骨格筋系に限らず、内臓器の働きにも関係していますから、食べたものの消化の悪さなどにも影響します。 　太りやすさ・痩せにくさだけでなく、体のコンディション調整に重要なのが代謝です。歳を重ねると次第に代謝が落ちてしまいますが、背筋が弱くなることも影響します。体幹の筋肉が弱くなると体幹部の血液循環が悪くなったり、内臓器のポジショニングが悪くなって内臓機能の低下に繋がります。 　これにより食べたものを正しく消化吸収できずに脂肪などに変化させて必要以上にエネルギーを貯蔵してしまいます。