更新日:2023年02月24日 10:09
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スリープコーチが教える「2分間の瞑想」がもたらす驚くべき効果

正しい瞑想のとり方の3ステップ

瞑想

写真はイメージです

 では、そんなMCRPを、一日の中でどのようなタイミングでどのようにして行うと効果的なのか。詳しく紹介していきましょう。瞑想のやり方は、以下の3つのステップで行います。 ①静かで明るくない環境をつくり、座った状態で目を閉じる ②鼻から大きく吸って、口からゆっくりながく吐く ③吸っている息、吐いている息に意識を全集中させる  MCRPは、これを2分間繰り返します。ポイントは、呼吸に意識を全集中させて、頭の中で何も考えない状態を作ることです。睡眠は、一日で取得した情報を処理して脳の疲労を回復させる活動です。その情報量が多ければ多いほど、夜の睡眠の質と時間が重要になります。  いい睡眠をとるポイントは、「脳を疲れさせすぎない」ことです。脳が処理をする情報の約8~9割は視覚情報だと言われています。実際、今この記事を読んでいる時に、10秒ほど目を閉じてみてください。「言われてみれば目を閉じることって少ないな」と感じる人は多いのではないでしょうか。 「CRP=仮眠」をとることも有効ですが、MCRPのように、眠らなくても目を閉じて脳に情報を入れることを止める時間をつくるだけでも、脳にかかる負担を軽減させることができます。  では、いつMCRPを行うといいのか?推奨されているのは、「90分に一度のMCRPを挟む」ことです。そこまでは難しいという方は、お昼に1回、夕方に1回やってみてください。視野が広がったり、集中力が高まったりすることを体感できると思います。  ただ、このMCRPは毎日絶対にやらなくてはいけないわけではありません。むしろ、毎日のノルマのように感じてしまうと、今度はプレッシャーに感じて逆効果になってしまいます。最も睡眠の質を下げる要因は「心配事」です。「CRPをやらなくちゃ」「今日はMCRPができなかった」などと、考える必要はなく、まずは自身のペースで始めてみて、自分にあったやり方を探ってみてください。
スリープコーチ。上級睡眠健康指導士。(一社)オルソスリープアカデミー代表理事。2016年に「快眠ほぐしサロン すいみん」(大阪市)をオープンし、約2万人の睡眠をサポート。また、企業向けに睡眠セミナーも実施してきた。2022年2月からニック・リトルヘイルズ氏と正式に契約し、アスリートに向けた睡眠指導も本格化。社会全体の睡眠の質を高めるために奮闘している。Instagram(@tatsutoyano)Twitter(@yanotatsuto
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