更新日:2023年02月20日 14:38
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高3の夏まで部活動を続けて「東大に現役合格」。野球部で鍛えた勉強法とは

部活動は足枷にならなかった?

野球部

写真はイメージです

 しかし、そう決めたのは高校2年生の2月です。それに、高校3年生の7月まで続けていたという部活動も、勉強をするうえでは枷になってしまうように思います。受験生としてはあまりにも遅すぎるスタートを切ったことに、不安はなかったのでしょうか。 「部活動を高校3年生7月まで続けたことに不安はありませんでした。そもそも僕は野球が好きで続けていたんですが、スタメン入りできるほど上手かったわけではないんです。だから、同級生ほどは野球で活躍できませんでした。これが悔しくて、『だったら、もっと勉強を頑張って、勉強で活躍してやろう!』って思ったんです。そのために、毎日必ず少しの時間だけでも勉強するようにしていました」  悔しさをばねにして頑張ったという永田さん。その勉強の秘訣は、継続にあると語ります。特に英語や数学のような積み重ね型の科目については、どうやっても継続していかねば地力をつけることができません。たとえ30分だけだとしても、彼は記憶を定着させるため、毎日欠かさずに頑張り続けたのです。

勉強でも役立ったPDCAサイクル

 さらに、部活動の体験も無駄にはならないと言います。部活動で鍛えた「PDCAサイクルの回し方」は、勉強でも役に立つからです。練習をして、練習試合をして、反省をし、次の練習に活かす。この流れは、勉強においても全く同じことでした。そのおかげで、勉強することについても全く抵抗がなかったのだそうです。  部活と勉強が両立できない学生も多い中、彼は「自分が本当に後悔しない選択肢をとった方がいい」と説きます。一日のうち、空いてる時間をすべて勉強や仕事に費やすなんて人には無理です。だからこそ、本当にやりたいと思ったことを、やりたいと思った時にできるなら、それが良いのだ、といいます。  部活と勉強の両立をして東京大学に合格した永田さん。きっと、その考え方や方法論は社会に出てからでも役に立っていくことかと思います。次回は、永田さんの現在の活動や今後の活動について伺います。<取材・文/布施川天馬>
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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