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「フェブラリーS」名レース5選。砂上の王者決定戦を振り返る

ダート界にも「衝撃」が走る!/ 2006年カネヒキリ

 2005~2006年といえば、競馬界に「衝撃」が走ったのをご存じでしょうか?  そう、無敗の三冠馬ディープインパクトの登場です。競馬が大盛り上がりを見せていたこの年、「砂のディープインパクト」と呼ばれたのがカネヒキリでした。  その所以は金子真人ホールディングスの勝負服に武豊騎手が騎乗していたこと。そして、4馬身差でジャパンダートダービーを制するなど圧倒的な実力を見せていたこともディープインパクトと同じでした。  前年にはすでにジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)を制しており、当然フェブラリーSも1番人気に支持。レースは前半3ハロンが33.9秒とハイペースになり、たしかに展開が向いたのは事実でしたが、後方から直線に入る際の抜群の手応え。  そして、直線では一頭だけ抜けた上がりで3馬身差の圧勝を飾ったあの末脚はまさに「砂のディープインパクト」の異名にふさわしいものでした。

レースレコード+連覇達成の快挙!/ 2022年カフェファラオ

 最後に取り上げるのは昨年のフェブラリーS。小雨が降り重馬場で開催された昨年は、その週を通じて総じて時計の速い決着が続いていました。  時計勝負は望むところだったのがカフェファラオでした。3歳時のユニコーンSでは1分34秒9、前年のフェブラリーSは1分34秒4という良馬場では同レース史上最速のタイムで勝利という実績。内枠から好位で競馬を進めると、前を行くテイエムサウスダンソダシを突き放し2馬身半差をつける完勝。勝ちタイムの1分33秒8はレースレコードとなりました。  なお、改修前の東京競馬場とはいえ、クロフネは良馬場の武蔵野Sで1分33秒3を記録。いやー、まさに異次元ですね。よかったらクロフネも確認してみてください。  砂上の王者決定戦フェブラリーSは2月19日(日)の15時40分発走。今年も私たちの記憶に残るような素晴らしいレースになる事でしょう。後は馬券を当てたいものです(笑)。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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